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ご主人様は中学生。
【その他 官能小説】

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ご主人様は中学生。-1

―ガチャ
「あら…大変!!坊ちゃまがお帰りになったわ!!」
坊ちゃまを玄関でお迎えするのが私の仕事。
「坊ちゃま、お帰りなさいませ。」
極上のスマイルでお・迎・え♪
「…何のまねだ、佐里(さり)。」
あら嫌だ、坊ちゃまったら顔が引きつってらっしゃる。
「何って…当然の事をしたまでですブッ!!」
自分的にめっさ極上スマイルのつもりだったのに、坊ちゃまったらご自分のブレザーを私に投げつけたわ。この野郎。
「ッて-。」
「キモイんだよ、馬鹿佐里。」
「何だと坊ちゃんめが!!」
「坊ちゃんって呼ぶな-!!」
「はぁ-ん?何度でも呼んで差し上げるわよ!!坊ちゃ--ん!!」
「…。」
うわッ!!無言の圧力。笑
「…今日の飯は?」
超不機嫌オーラを出しながら坊ちゃん…いや、鷹也(たかや)がネクタイを外す。
「今日はね-、麻婆茄子だよ。」
「ふ-ん。」
「うん。あ、洗濯物は部屋の前に置いてあるから。」
「あ-。」
「ご飯すぐだから早く下りてきてね。」
「へ-へ-」
気だるそうに返事をして鷹也は二階へと上がった。
幸谷 佐里(こうや さり)、17歳!!家政婦やってます!!

―ご主人様は中学生。

それは3日前に遡る。
いつものように学校から帰ってきたら、いつもはいない母親がいた。
『あれ-?珍しいね、家政婦の仕事は?』
母親は家政婦の仕事をしているため、普段は帰りが遅い。
『実はぎっくり腰やっちゃって、病院行ってたのよ。』
『え?!大丈夫!?』
『じゃないのよ〜ιしばらく安静にしてなっきゃいけないの。』
『ふ〜ん』
『実は母さんが家政婦やってる所のね、一色さんいるじゃない。今日からご両親が海外でね、坊ちゃんがお家で1人なの。』
『へ〜』
『だ-か-らぁ』
母親は着替えていたあたしの腕をガシッと掴んで言った。しかも満面の笑みで。
『さぁ-ちゃんが変わりに行って♪』
『…はいぃ〜?!』
『変わりの人いないのよ!!お願い!!バイトだと思って!!ね!!』
『嫌だよ〜!!あたし学校あるんだよ!!』
『帰って来てからでいいの!!坊ちゃんも学校行ってるから!!ね!!はい!!決定!!』

…ってなワケだ。そうだよ。無理やりだよ。拒否権とかないし。
シングルマザーに拒否したら、きっとその日から飯抜きだよ…。畜生。

それで一色家に来てみたら、クソ生意気な坊ちゃんがいたってわけ。
『しばらく静枝さんの変わりだから宜しく、坊ちゃん。』
ってなるべく愛想よく言ったつもりなのに、この中3の坊ちゃんったら超不機嫌そうに『坊ちゃんって呼ぶな、馬鹿』だよ?礼儀として間違ってるよね?思わず手がでちゃったよ。あはん。
はい、そんなこんなでプチ家政婦歴3日の佐里です。


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