風俗タワーの冒険-1
魔女の高笑いが聞こえる。
「フフフ、勇者はちのへさん、よく来てくださいました。あなたが今日ここに来られることも運命なのですよ。」
「よくもユリア姫を!ユリア姫を返せ!」
「あなたにとって嬢とはなんですか?嬢はひとりひとり、別々のセックスを持っています。あなたの真実、見つけてくださいね」
***
俺は風俗ダンジョン「とらのあな」に来ている。
ここは、半異世界、風俗ダンジョンだ。チャレンジダンジョン風俗タワーに俺は挑戦している。
クリアするまでに5人の嬢のサービスを受け、最後に姫のサービスを受けることでクリアとなる。
お遊びなのでクリアできなくてもよいが、クリアできてもできなくても嬢6人分の料金は取られる。
しかしクリアすればそれらはとても格安になるのだ。
ちなみに、上に行くほど嬢のレベルが上がるというわけではない。そこはコスプレを持ち回りで同じメンバーで回している。
だって、姫役だったら、待機してるのに、客が最後まで到着せずにお茶をひく。っていうのはかわいそうだもんね。
一応、姫だけは指名できるのでオキニの嬢を姫に指定する。その他は指定できなくもないが、出勤している嬢が割り当てられる。
***
魔女の声が聞こえる。
「説明ありがとうございます」
「出たな魔女め」
「今回の四天王はこの方たちです、あなたにとって良い未来ですか?」
それぞれの四天王の声が聞こえてきた。写真はこの入口でしか確認できないので確認しよう。
…ああ、だいたい顔見知りだ。
魔法戦士コルル「ちゃんとおもてなしできるでしょうか」
魔法使いマリナ「やるべきことはわかってます、きっと満足させますよ」
カンフー少女シホ「……」
ネコ剣士ひばり「剣士、ですけどネコ要素いりますか?よろしくお願いします」
「ちなみに、私こと魔女ジェイミーはこんな重々しい口調ですが、見た目は幼女ですのでご心配なく。今日のユリア姫までがんばって踏破お願いします」
ジェイミーさんも何度かサービスを受けたので、そんなこと言われなくても、俺は知ってる人なのだ。