玲奈・鞭の洗礼-1
弱った牝鹿を襲う肉食獣のように、男たちが彩佳の裸体に群がっていた。
(今しかない、誰かに知らせなければ)
一ノ瀬玲奈がスマートフォンを取り出した。今の状況を逐一報告し、警察の突入をサポートしたい。
身を寄せ合うようにむせび泣く同僚社員の陰に隠れて、ラインを開く。
『警察に』『所長が撃たれた』『犯人の名前はゲン・・・』
幼いころからケータイやパソコンに親しんできた玲奈にとって、文字入力などお手の物だ。鮮やかな手つきで両指が動く。
(先輩、何とか耐えてッ。すぐに警察が来るからッ)
巧みな指使いはさらに続く。
『全員水廻りコーナーにいる』『事務所はカラ』・・・
だが、あまりにもそれに没頭しすぎた。
「おいッ!お前、何してるッ!」
血相を変えて近づいてきたのは虻川だ。
「こ、この尼ッ!」
慌ててスマホを隠そうとする玲奈の前腕に手刀を叩きつけた。
「アウッ」
短い悲鳴と共にスマートフォンが落下し、フローリングの床で跳ねる。それを拾おうと四つん這いになった玲奈の胸を男が蹴り上げた。
「ウッ!」
女の急所とも言うべき胸に靴先がめり込み、玲奈の美貌が歪む。息のできない苦しさで涙が溢れ、木目調の床を濡らす。
「どうした?」
虻川の怒声に、元山が大股で歩み寄る。下半身はすでに裸で、赤黒く屹立したイチモツがヌメヌメと光り輝いているのは、彩佳に強制フェラチオを命じていたためだ。
「舐めたまねしやがって」
床に転がるスマホを指し示しながら虻川が言った。あと四人の女を裸にしなければならない。それまで捕まるわけにはいかないのだ。
「そうかッ」
元山も機嫌がが悪い。口内発射寸前でこの騒ぎだ。
玲奈のショートボブを鷲掴んで立たせたリーダーが、シックなベストに手をかけた。
「いやああああッ!」
才気煥発な玲奈が泣き叫んだのと同時にボタンが弾け飛び、チェックの生地が引き裂かれる。
とても余命宣告を受けた病人とは思えぬ怪力だ。
「いやあッやめてえッ!」
上質なブラウスがボロ雑巾と化し、破かれたスカートがハラリと床に落ちる。
「許してえッ!許してくださいッ!」
海老のように身体を丸めようとする玲奈を小峰と虻川が押さえつけた。
「お願い・・・もう・・・」
恐怖と羞恥に戦く美貌に、男たちの淫欲が加速する。
元山がお洒落なブラを鷲掴み、むしり取った。
プルルンッー!
たわわな白い双乳が揺れ、中年男たちが生唾を飲み込む。
さらに、玲奈の引き締まった足首にズタボロのパンストが絡みつき、かわいいショーツが宙を舞う。
若さ溢れるはち切れるような美乳に、キュッと括れたウエスト。健康そうな太腿の付け根には、髪とコーディネートしたかのような栗色の恥毛が悲しげに揺れる。