幼茎の尿臭 〜聖美13歳・知季10歳〜-8
始業ぎりぎりで教室に飛び込んだ聖美を、不安げな顔をした紬が自分の席に座ったまま見つめた。どうしようかな。聖美が迷っていると、教室の前扉から担任が入ってきて、いつものように両手をぱんぱんと叩いて着席するよう生徒たちに促した。ま、いいか。放課後までなにも言わないでいよう。
授業間の休憩時間も昼休みも、聖美はあえて紬を避けた。心なしか青白い顔色の紬は、他の同級生からどしたの紬ー、今日静かじゃん、と言われて、気弱な作り笑いを見せている。
終礼が終わり、リュックを抱えて席を立った聖美は、教室から廊下に一歩出たところで振り向いた。もう誰も残っていない教室の真ん中あたりで、椅子から立ち上がったままの姿勢の紬が、泣き出しそうな顔をして聖美を見ていた。
紬と目が合った聖美はにっこりと微笑んで、リュックの中から取り出したライトブルーの表紙の冊子を手に持って教室の中に戻った。紬のそばに立ち、冊子を差し出す。
「読んだよ、なにこれエッチじゃん。紬、これ読んでやらしいことしてるんじゃない?知季に変なことしてないって言ってたけど、本当かなぁ」
ひゅっ、と息を吸い込んだ紬は聖美から目をそらしてうつむいた。夏服の首筋がみるみる紅潮していく。
聖美は冊子を紬の机の上に置き、あまり意地悪な口調にならないように気をつけながら言った。
「あたし、ちょっと気持ちの整理つけたい。だからしばらくうちには来ないで。別に絶交とかはしないよ。紬も一回落ち着いたほうがいいんじゃない。大事な弟に変なことされたくないもん」
うつむいたまま動かない紬を置いて聖美は廊下に出た。背中越しに、紬のしゃくりあげる声が聞こえる。ちょっと言い過ぎたかな。
「ねぇ、紬」
振り向かずに聖美は言った。自分でもびっくりするほど優しい声が出る。
「またそのうち遊ぼうね。あ、知季にswitchのケース買ってくれて、ありがとう」
鼻先に知季の柔らかい性器の感触を受けながら、聖美はスカートに入れた手をショーツの中に差し込み、昨夜のように固く勃起しているクリトリスを指先で弄った。処女膜のヒダに小さく空いた穴から溢れる愛液が聖美の一日の汚れと混じって、紺色のスカートの中に13歳の恥臭をこもらせる。
「知季……ねぇね、知季のちんちん見たい……いいよね?」
「なんで……ねぇね朝から変だよ、どうしたの?ちんちんって、ぼく、やだよ恥ずかしいよ」
「うるさいよ、ねぇねの言うことが聞けないの……ねぇね、知季のことが、かわいくってしかたないんだもん……大好きだよ知季、だから、ね?」
知季の股間から顔を上げた聖美の顔は薄いピンク色に染まり、瞳は潤んでとろんとしている。今までに見たことがない、「ねぇね」ではなく「女」、それも実弟で本格的に性に目覚め始めた聖美の「女」の表情に気圧された知季は言葉を失った。
聖美の唾液と吐息でぐっしょりと湿ったスパンブリーフを、左手といったんスカートの中から出した右手で聖美が下げると、つるんと白い地丘に上向きに横たわる、全体が包皮で覆われた知季の小4の幼い性器が露出した。包皮の先端、包皮輪はすぼまったように閉じ、陰茎の付け根のまだ精巣が全く機能していない未成熟な陰嚢は、聖美の鼻に押されたせいか、あるいは唐突な凌辱に怯えているせいか、小さく縮こまっている。
「うわぁ、知季のちんちんだ……かっわいい、まだぜんぜん毛が生えてない……」
聖美が嬌声をあげ、知季の幼茎を左手でそっとつまむ。知季が腰を引いて、聖美の頭を右手で押さえようとする。
「ちょっと、ちょっとだけだよ触るの。んー、知季のちんちんの匂い最高、知季えらいよ、ちゃんとねぇねの言うこと聞いたんだよね」
左手の中の知季の幼茎に鼻を押し当てる。昨夜嗅いだ、知季の下着の匂いの何十倍も強い、繊維にしみ込んだ間接的なものとは完全に濃度が異なる、知季の、きっと一度も剥いたことがない、生の性器からぷんと漂う匂い。
聖美は、つまんだ幼茎に顔を近づけて甘酸っぱい吐息を細い陰茎に吐きかけた。知季のちんちん。ずっと前にお風呂で見たっきりの、いままで意識することもなかった、知季の男の子の部分。まだあたしみたいにやらしいことをしていないはずの、おしっこにしか使っていない、あたしがこんなことしてもちっとも大きくなったりしない、知季の子供ちんちん。パパの、先っぽが出てるグロいちんちんとぜんぜん違う、ちっちゃくてきれいなちんちん。あたしだけが、こんなに間近で匂いを嗅ぎながら見ることができる、あたしだけの弟のちんちん。
ひとしきり知季の幼茎を弄り、おしっこと包皮の内側から漂う恥垢が混じり合った恥臭を堪能した聖美は、制服のスカートとショーツをせわしなく脱いだ。
「知季、ねぇねとエッチなことしよっ」