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幼茎の尿臭 〜聖美13歳・知季10歳〜
【近親相姦 官能小説】

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幼茎の尿臭 〜聖美13歳・知季10歳〜-5


 泣き声だった。

「あ、いや、だから怒って、は、ないよ。ただ、なんで紬そうなっちゃったのかなって」

 やべ、きつい声出しちゃった。聖美は一転、もっとちっちゃかった頃の知季をあやしていたときのような声を出した。ちょっと極端かな。
 上半身を震わせながら聖美の腕を掴んでいた紬は、くっ、と顔を上げて聖美を見つめ、充血した眼をなにかを逡巡するようにしばたかせ、そして消え入りそうな声でつぶやいた。

「……あたし、知季くんのこと……好きなの」

「うん、それはわかってる、ああいう弟が欲しかったんでしょ?知季も紬のこと大好きみたいだし、ただ」

「そうじゃないの!」

 悲鳴のような声で紬がさえぎる。

「あたし……、あたし、知季くんが、男の子として好きなの、知季くんとつきあいたいくらいに大好きなの!」

「……は?」

 聖美の腕を掴んでいた両手を離して、傍らのベンチによろよろと座り込んだ紬は大きく息を吐いて続けた。

「あたし、ショタ、なんだ……」

「……しょた?」

「あの……なんていうか、ちっちゃい男の子が好きで、恋愛感情持っちゃう、っていうか……」

「なにそれ、え、まさか女のロリコン、ってこと?」

 聖美の脳裏に、あの優しそうな顔立ちだけど聖美にベタベタしたがる叔父の顔が一瞬よぎった。うそ、紬、あんた変態なの。聖美は無意識に半歩ほど後ずさりした。

「ううん、違う、違う、あの……」

 左右に首を振った紬は両方の手のひらで紺色のスカートをぎゅっと握った。

「……あたし、昔っから弟がいることに憧れてて……もし弟ができたら、思いっきりかわいがってあげたいってずっと思ってた。ユーチューブとかで、あたしらくらいのお姉ちゃんが年の離れた弟の面倒見てたりする動画あるじゃん、ああいうの」

 紬の声が少しずつ落ち着いていった。それでも両目には涙が溜まっている。

「だから、知季くん見たら、すっごくかわいくって……あたしの中の、理想の弟っていうか、ああこういう弟が欲しかったんだ、って、あのとき感じちゃって……あたし、あのあたりからちょっとおかしいよね」

 自嘲するようにかすかに笑う紬を、半歩引いたままの位置から無表情に見ていた聖美は、乾ききった唇を舌で軽く舐めた。

「でもさ」

 なんか納得できない。でも一応友達だし、泣いているからあんまりキツい言い方もしたくない。だから加減したつもりの聖美の声音は、それでも紬には責める口調に聞こえた。

「知季をかわいがってくれるのはいいんだよ、でも、なんていうの、あんなベタベタするのって……あたしだってあそこまでベッタリじゃないし、外で手つないだのなんて、知季が小1くらいのときが最後だよ」

 恋愛感情、ってさっき言ったよね。好きな異性って、手とか触りたいよね、あたしだって先輩の、紬がふった先輩の……

「……そこ、あんまうまく話せない。でも」

 紬はベンチに置いていた通学鞄を開いて、ノートや教科書の間から、ライトブルーの表紙でA4くらいの大きさの薄い冊子を取り出した。

「文芸部の美穂先輩から借りたの。ほんとは学校に持ってきちゃいけない本なんだけど、今日部活で返そうと思ってたから……これ、読んでくれたら、あたしの気持ちわかってくれるかもしれない」

 ベンチから立ち上がり、冊子を持った右手を聖美に差し出して紬は続けた。

「もしかしたらあたしのこと嫌いになるような内容かも。でもお願い、これだけは信じて。あたし、知季くんに変なことは、なんにもしてない、これからもしない」

 聖美の手に冊子を押しつけた紬は、走るようにして公園を出ていった。さっき自分が入ってきた柵の間を抜けて通りの向こうに小さくなる紬を見送った聖美は、そこではじめて冊子の表紙に目を落とした。知季くらいの年齢の男の子のイラレかなにかで描かれたイラストと、ポップ体でやたらに長い、ラノベのようなタイトルがそこには印刷されていた。


 家に帰った聖美は、制服のままベッドに寝転んでため息をついた。
 紬の言葉を思い出す。あたしに黙って勝手に約束したのは悪かった、知季のことが男の子として好きだ、でも変なことはしてない。
 寝返りを打ってあお向けになり、組んだ両手に頭を乗せて、聖美はもう一度ため息を漏らした。言ってる意味がよくわかんない、男の子として見てるけど変なことはしてないって言ってたけど、それって変なことしたいと思ってるってことじゃないの。叔父さんだってすぐお風呂とか言うのは、あたしの裸を見たいからだよね。
 そうだ。聖美は上体を起こすと、ベッドの下に転がしたままのリュックを開け、紬が渡してきた冊子を取り出した。
 これを読んだら気持ちがわかるかもしれない、って言ってたな。聖美は、コート紙の表紙をめくり、ところどころにモノクロのイラストが挟まれている本文を読み始めた。

 冊子の内容は小説だった。主人公は聖美と同じく中2の女子で、ひょんなことから知り合った小学2年生の男の子と交流していくうちにその男の子に友情以上の感情を抱いていくが、背徳感から手をつなぐ以上のことができない、そんな内容だ。
 友情以上の感情を自覚し始めた主人公の感情がだらだらと書かれているページまで読んだ時点での聖美の感想は「キモ」だけだった。中学生が小学生に恋愛感情って、どう考えたって変態じゃん。
 男の子を背後から抱きしめる自分を妄想して悶絶している主人公のイラストが載ったページを眉をしかめてめくった聖美の眼は、開いたページに書かれたある箇所で止まった。そこにあった文章は、確かに学校に持ってくるには適切でなさそうな、聖美ですらつい最近「知った」ばかりのあることを綿密に描写していた。二ページに渡るその内容を読み終わった聖美の心臓は、激しい鼓動を打っていた。


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