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ばれてないと思った?
【ラブコメ 官能小説】

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ばれてないと思った?-2

言えるはずがない。
妹シチュエーションの妹を頭の中で、美琴にこっそり置き換えて、興奮してたなんて……。

「んっ、おにいちゃん、なんで、おちんちんがおっきしちゃってるの?」

美琴はベッドに腰を下ろしたまま、甘い声で話しかけてきた。

「美琴、裸なんだよぉ、すっごい恥ずかしいけど、おにいちゃんになら、美琴の初めてをあげてもいいって思って」

酔っぱらってないのか、と思わず顔を上げてみると、美琴は耳まで真っ赤になって、目をつぶったまま話していた。

「だから、同じサークルなんて止めときなよって、言っただろう。ホテルにでも誘われた?」

体をさわられたり、ホテルや部屋に誘われたりして嫌で、お酒をがぶ飲みしたのかと心配になった。
あまりしつこく強引に美琴が誘われないように、サークルの女子で、ガチの映画好きの子に、美琴が酔いつぶれそうだったら、電話をかけてもらえるように事前に頼んでおいた。
電話がかかってきたら、すぐに居酒屋の座敷に行けるように、近くのファミレスで待機していた。

「ふとももとかさわられた。あと、ふざけて女の人に、いっぱいおっぱいを揉まれたよ」

ガチの映画好きなだけじゃなく、お酒も好きでかなり強く、レズビアンという噂がある女子に頼んだのは、ちょっと失敗だったかもしれない。

「もう大丈夫だよ、ちゃんと迎えに行って連れて帰ってきたから。嫌ならサークル辞めてもいいし、行かなくてもいいから」
「……うん」

美琴はそう言ったあと、ベッドに上がって、猫みたいに体を丸めて寝そべった。
しばらく、黙っていると、寝てしまったようで、穏やかな寝息が聞こえてきた。

「やれやれ、世話の焼ける妹だ」

ガーゼケットをかけてやり、散らかされた机のまわりを片づけていると

「ん……んんっ……」

寝息ではない声が一瞬聞こえた。
気のせいた、美琴の裸を見たり、興奮したせいだと、片づけを終わらせた。
部屋着のTシャツとジャージに着替え、
しかたかない、床で転がって寝るか、と部屋の電灯を、常夜灯のほのかな明るさにした。
寝ている間に美琴がトイレに行くかもしれないし、床で寝ていて顔を踏まれるかもしれないので、真っ暗にしないことにした。
子供の頃の美琴は、真っ暗だとこわいとよく寝るまでしがみついていたのを思い出した。

「おやすみ、美琴」

しばらく目を閉じてみたが、勃起がおさまらず、かといって美琴がいるのに、トイレでオナニーしていたら気づかれそうなので、寝つけずに悶々としていた。

「ん、あ……おにいちゃん……んんっ……」

背中を向けているが、美琴がもぞもぞとしている。もしかして、オナニーしてるのか?
せっかく落ち着いてきた心臓がどきどきと早鐘を打ち始めてしまう。

「んっ……ぁ……んっ……ふっ……ん………」

声を出さないように我慢しながら、美琴がオナニーしているらしい。
声を殺している分だけ、余計に生々しく艶かしい。
隣でそんなことされてたら、気になって寝れない。
オナニーだったら、満足したら寝るだろうと思って、無視して寝たふりを続けることにした。

「ねぇ、おにいちゃん、寝ちゃった?」

美琴が小声で話しかけてきた。
無視していると、美琴がベッドから静かに降りてきて、そばに来て床に座っている気配がした。

「おにいちゃん、美琴のこと嫌い?」

折り曲げた座布団を枕に、横向きで体を丸めて寝ていたので、耳元に顔を近づけて囁かれた。耳朶を、美琴の吐息がくすぐる。

「床で寝てたら、明日、体が痛いとか、首を寝ちがえたとか言うんでしょ?
ねぇ、お・き・て。
………むー、寝息立ててるし。美琴ひとりで、どきどきしてバカみたいじゃない。
もぅ、おにいちゃん、起きないんだったら、いたずらしちゃうからね」

いたずらって何する気だと、起きるタイミングがわからなくなっていると、チュッと頬にキスされた。

「ほら、美琴にキスされてるよ、おきてよ〜、ねぇってば、起きないの?」

はむっと美琴は耳を口に含んで、舐めてきた。また頬にキスされると思っていたので、思わずくすぐったさもあり、びくっと反応してしまった。
ごまかすために、寝返りをうって仰向けになってみた。
うつ伏せになるべきだったと、すぐに気がつくことになった。

「おにいちゃん、ちいさい頃にしたことあるの、覚えてるかなぁ?」

ちゅっ、ちゅっ、と美琴に唇を奪われ、さらに、ちろっと舐められた。
「ふぅ〜」と美琴はキスのあと、長く息を吐いた。

「ねぇ、おにいちゃん、美琴がしてたの聞いてたんでしょ?」
「……ごめん、聞いてた」

寝たふりも限界と判断して、しかたなくできるだけ美琴を驚かせないように、小声で答えた。

「おにいちゃんのえっち。それで、眠れなくなっちゃったんでしょう?」
「……うん」

美琴がジャージのズボンの股間のあたりのふくらみを、チラッと見た。

「いいこと思いついた。おにいちゃんのオナニー、美琴に見せて。美琴と離れてる間に、おにいちゃん、えっちなゲームとか、他の人の声で、いっぱいオナニーしたんだよね?」
「したけど……美琴もしてたんだよね」

すると、美琴は少し怒ったような表情と声で言った。

「おにいちゃんみたいに、他の物なんかに頼ったことなんてないよ。二人の思い出だけで美琴はしてたもん。
浮気みたいな感じがするよ。
……おにいちゃんのオナニー、見せて」

そう言われてしまうと、そんな気もしてきて、ため息をついたあと「いいよ」とつい言ってしまった。

「美琴に見られながらしていいよ。やっぱり恥ずかしい? なんで? できるよね。美琴に隠れてこっそりしてたんだもん、美琴の前でもできるよね? できないの? 美琴のこと以外のこと考えてしようとしてたからでしょ? ちがう?」 


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