17才の花嫁(第2章)-3
「智花ちゃん、自分でしてるんだろ。もっと気持ちのいいこと教えてあげるよ」
「けだもの!」
(なんとか逃げなくては)
章朗はふたたび襲いかかってきた。立ち上がろうとしたところを倒される。指は制服のスカートを潜り、智花の小さな花の芽に触れてきた。
「いやっ、だめっ!」
涙がこぼれた。
「ここを擦ると気持ちいいんだ。知ってるだろ」そのとき、玄関の戸が開く音がした。
「新聞の集金でーす」
声を聞いた章朗は狼狽して、智花の秘部から手を抜いた。
智花は起き上がり、部屋を飛び出して走った。玄関で集金人と鉢合わせになった。集金人は目を丸くして驚いていたが、気にとめずに靴を履いて表へ出た。通りを全速力で掛け抜けた。下着を穿いていないことが恥ずかしかったが、とにかく遠くへ逃げたかった。
明日から夏休みが始まる。このまま夏空に吸い込まれたら、気持ちいいのになと思った。