死神花嫁1死が二人を分かつまで-2
「今日はカレーで良い?」
「良いよ」
うーん
我ながら感心するな
あんな瞳であんな台詞吐かれたら発狂してもおかしくない
あ、簡単な事か
俺は既に狂ってる
また朝が来た
目を開いたら彼女が俺を見てた
「どしたん」
聞いてみたけど答えない
ずっと見てる
あの瞳だ
射殺すような鋭い瞳
その瞳の恐ろしさに囚われた
恐い
「ねぇ」
突然彼女が口を開いた
「何?」
「どうして殺さないといけないの?」
?
どういう事だ?
「殺したくない殺したくない殺したくない殺したくない殺したくない殺したくない殺したくない……」
なんだ……彼女の身体が……黒く……
「殺したくない殺したくない殺したくない殺したく……殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
醜く歪んだ幼い顔が
愛していた綺麗な顔が
剥れ……て……
あ……あぁぁぁ……あぁぁぁ……アァ……あああああああぁぁぁ!!
『死が二人を分かつまで、一生を添遂げる事を誓いますか』
つづく