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伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

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恋人達の悩み7 〜Summer Vacation〜-11

 よしよし、と龍之介は頭を撫でる。
「しかしまぁ……悪い気はしないよな」
 なおも美弥をあやしながら、龍之介は言った。
「相手してくれないからって泣くなんて……そんなに期待されてたとはねぇ」
 びく、と感情の鎮まりかけた美弥は震える。
 抱かれる度にさんざん乱れているのだし、今更それを恥ずかしがるような浅い関係でもないのだが……今回、かなり自分が情けない。
 下半身の要求する夜のお楽しみを恋人が無視したからといって、めそめそ泣いてしまったのだから。
「じゃ、泣かしたお詫び……キモチイイ事、たくさんしようか」
 
 
 虫よけローションを体に塗りたくってから電池式の携帯蚊取り線香をお供にやってきたのは、コテージを囲む木立の中だった。
 夜空に雲はなく、空気が綺麗なせいか月明かりが眩しい。
 自分が腰掛けられるくらいの切り株を見付けると、龍之介はそこへ腰を下ろす。
 龍之介は手と目で促して、美弥を膝の上へ座らせた。
「ね……ねぇ?」
 間違っても自分がずり落ちたりしないように背中へ回った腕を意識しながら、美弥は尋ねる。
「まさか…………ここで?」
 龍之介は、眼前の乳房を指でつついた。
 着ているシャツの中で、柔らかな膨らみがぷにっと揺れる。
 ブラジャーを、していない。
「他にいいとこ、知ってる?」
 問われた美弥は……ややあってから、首を横に振った。
 この周辺の地理はお世辞にも詳しいとは言えないし、ご休憩プランがあるような施設はこういうペンションなどが軒を連ねる土地には建っていない。
 第一今は夜なのだから、宿泊施設はどこも塞がっているだろう。
「大丈夫。僕も初めてだから」
 その言葉に、美弥は吹き出した。
 そして、妙にリラックスしてしまう。
「外で、なんて初めてだもんね……」
 美弥は龍之介の首に腕を回して安定を得ると、優しく唇を塞いだ。
 今までは必ず屋内でイタしていた行為を、今夜初めて屋外でするのである。
 ずっとうずうずしていた下半身と奇妙な興奮が混在し、美弥は積極的にキスし始めた。
 優しく唇を食んだり、舌先を少しだけ口腔内に挿入したり、ぺろりと歯を舐めたり。
 龍之介はそんなキスを受けながら、片手で柔肌を探り始める。
 シャツをめくって平たいお腹を露出させると、まずは形よく窪んだおへその表面を撫でた。
「っ!?」
 意外な所を攻められた驚きからか、美弥の足がぴくっと跳ね上がる。
 龍之介の手はシャツの中に侵入し、上部へ向かって這い進んだ。
 お椀型の急カーブまで行き着くと、まずは鷲掴んでその形を確かめる。
 張りも手触りもボリュームも満点な膨らみを感じて、龍之介は嬉しくなった。
 人差し指で乳首を探り当てると指の腹で捏ね回しながら、膨らみを揉みしだく。
「ふぁ……!」
 キスを続けていた唇を離し、美弥はいやいやと首を振った。
 そのまま肩に頭を預け、鼻を首筋に押し付けるような姿勢になる。
「よ……っと」
 龍之介は美弥の背後から支えている腕を伸ばし、何とか片方の乳房を掴む事に成功した。
 そして両手で、膨らみを揉み込み始める。
「ん……あん、んっ……ん……!」
 シャツの上からでも分かるくらいに乳首が硬く勃つと、龍之介は片手でそれを集中的に愛撫し始めた。
「ひゃっ……あふ、あぁ……!」
 ぱたぱたと、美弥の両足が跳ね躍る。
「……あ」
 ふとそれに気付いた龍之介は、愛撫を止めた。
「り、りゅ……っあ!」
 下衣の上から秘部を確かめられ、美弥はびくっと震える。


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