1:1:1〜豊田早将〜-6
「早ぁ〜ごめん、ありがとね」
左腕は成将に回したままで、右腕で俺に抱きつく佐和。
「俺は佐和専門の正義の味方やから!またこいつがなんかしたら言いなさい☆俺が言うこと聞かすから」
俺は左手を佐和の肩にまわし、右手を成の肩に回す。
「あのなぁ…」
と照れを隠しながら成将。
「なぁなぁ、チュウする時は呼べよ?俺もまじるから♪」
「う〜呼ぶ呼ぶ…早将には超感謝」
「やめろ佐和…こいつ本当に来て本気でまじる気だぞ」
「いーじゃんいーじゃん?何たって俺等は『仲良し3人組』なんだから」
そう言って俺が笑うと佐和も涙を浮かべながら笑った。
成将もため息を吐くように小さな笑みを浮かべた。
「あ、佐和。もしこいつの無愛想に疲れたら俺に乗り換えていいからね?」
「お前ねぇ…」
「あはは、じゃ早将そんときゃよろしく」
「おいおい…」
「……」
「…」
――FIN――