最上階での出会いから-1
俺は自分ン家の風呂場で、ハダカで腰かけて待っていた。
風呂場のドアが開いて、俺の背中に小さなカラダがもたれかかった。
背中にぴったりとくっついたカラダから、わずかにふくらんだ女の乳房の肌のぬくもりが感じられる。
「ご指名、ありがとうございます……」
俺は、そう言った女の腕をにぎって引き寄せた。
「きょうは、そういう設定で来たんか?」
彼女は、さお梨。s学五年生だ。
だけどクラスで一番背が小さいとかで、見た目学年はまだ低い。
「もぉー、」全裸のさお梨は、浴槽のふちにお尻を乗せた。「もっと乗ってよー。おっチャンが喜んでくれるかな、と思ったのにぃー。」
「いやー、ごめん。」俺は腰かけをさお梨の前に引きずった。「まだこういう時の、アドリブの瞬発力がなくて……」
そう言う俺の前で、静かに股を開きはじめたさお梨。その股に走るひとスジのワレメは、細かいトゲのような陰毛にふち取られていた。
「まだこのくらいなら、大丈夫なんじゃないの?」
「それが…… こんど(学校が)スタジオ使って、ダンスのテストするっていうから……」
「あ、そうなの……」俺は(別にハダカでテストするワケじゃないでしょ。)なんてヤボなことは言わなかった。
俺は、あらかじめお湯で温めてたシェービングジェルを指先にとると、さお梨のワレメの周りの毛に塗りはじめた。
時々さお梨の脚がピクリと動く。
「ごめんな……」俺は言い訳をした。「このジェル、ミント系だからワレメに入るとキツイからな。」
「いいよ、気にしないで。」さお梨は一段と脚を広げた。「ちょっとくすぐったいだけだから。」
▽
俺が昨年さお梨と出会ったのは、この公営高層住宅の最上階でだった。
そのころ俺は住宅の自治会の一員で、時々住宅の見回りをしていた。
高層住宅の最上階に勝手にのぼって、ゴミを散らかしていく奴がいるから……公営だから入口にチェックとかがないんだよな。
ある春の日の午前中、俺が階段の見回りをして最上階にくると、踊場の柵をのりこえようとしてるちっちゃい女の子がいた。
「危ないっ!」俺は小さなカラダをつかんで引きおろした。
それが、その時4年生のさお梨だった。
俺はさお梨を階段に座らせ、しばらく黙って肩を抱いていた。
涙ひとつ見せず、黙ってよりかかってたさお梨が、次第に俺に手をのばして抱きついてきた。
俺は言った。「何が……あったの?」