one-sided love*start*-2
「ハユ…?」
よくみりゃ…銀色の髪、タレ気味の、優しい目。筋の通った高い鼻。口元があがった、小さめの口…適度に焼けた肌……
兄やんて、超かっこよくない?!
「ハユ…?乗って…?」
自分でも分かってる。こんな突然…しかも…しかも……?!
「ハユ…?早く…遅れちゃうから…」
ひょい、とアタシを持ち上げて、バイクの後ろに乗せる兄やん。
…持ち上げて……?
「ちゃんと掴まってて、ハユ…」
広い背中。なんでアナタは、こんなにもピンクが似合うの…?!
「ハユ…」
「なぁに?兄やん」
「彼氏とかできたら、俺にも教えろよ…」
肩越しに分かる。いつもの、クスクス笑い。
さっきの手といい、持ち上げといい、この父親的優しさといい……
ドキドキする
さっきから
どうしよう…相手は…だって……!!
笹川ハユル、今日から高校1年生!
実の兄、笹川チユル(19)に…
認めたくない…絶対有り得ないけど……!
惹かれ始めました……?!
有り得ん!!
何がなんでも、突然すぎるだろアタシ!!
どうしよう…?!
→→continue*