パン焼き虜囚娘と隣人たち-3
5
まだ大人になりきらない身体のくせに、太股の間にせわしなく割り込んでくる。一丁前におっ勃てて。
「ほら。乱暴はダメ」
そっと手を添えて導き入れてやる。ワンサイズ小さな早熟ペニスでも、女の蜜洞に入られて「んっ」と喘いでしまう。懸命に腰を振ってくるのを抱きしめてやる。
この子らには「レイプより和姦の方がずっと良い」とだけでも、せめて教育しておきたいというのは、ミレーユの密かな思惑だった。それで多少でも将来にゲリラとしての凶暴性の助長だけは抑制されるて、性格が優しくなるように。暴力・収奪とレイプというゲリラの生き方の不毛さがわかれば、完全な盗賊強盗になる前に、あるいは村人側に投降して戻って来られるかもしれない。
濡れてしまった胎内で白いの出されながら、背中や頭を撫でてやると、嬉しそうに照れた笑顔。「まだ子供なのだ」と、ミレーユは胸が切なくなる。
「なんで泣きそうな顔してるの?」
「あなたたちが、大丈夫かなーって」
「ふうん」
よくわかっていない顔だったが、いつかわかってくれるかもしれない。虜囚のミレーユとしては、あまりあからさまにゲリラを非難することを吹聴すれば、扇動行為として最悪は殺されかねない。
しがみついて膣に射精してきたのが三人。口の中でぶちまけたのが三人。幼い野蛮で少しだけ恍惚となる。表情が蕩けているのが自分でわかった。
6
部屋に戻ったら、隣の部屋のマリア・リーが、相部屋のサユキ・サトーから手当てされているところだった。
また暴力的に白昼輪姦されたらしい。
マリア・リーは(敵対する)州軍閥の士官であったため、目の敵にされているところがある。
しかもマリアは中国系の混血白人であるらしいために「テロ国家スパイ民族が!」と数百年前のシナ共産党のこともついでに揶揄されるらしい。
ちなみにコリアンも過去の「慰安婦詐欺」のために「嘘吐きで犯罪大好き民族で、自分から性奴隷希望だな!」としばしば人間扱いされない。ほぼ同時期に拉致されてきたコリアン混血の娘なんかは扱いが酷すぎて(毎日に昼間日中から全裸で外に晒されて「好きに犯せ」という家畜以下の「最下級性奴隷」扱いだったので)、ついに衰弱死・廃棄処分されてしてしまっていた(生死不明)。
村娘のサユキ・サトーは看護婦で二級医師でもあるために、流石にゲリラたちもあまり機嫌を損ねたくないらしい。マリアとは元から個人的に友人。聞けば彼女は日系人でそちらの血筋が濃いらしく(台湾やベトナムの血筋もあるそうだが)、少女のような華奢な小柄な身体つきであどけない容貌。
「畜生め! あいつら、殺してやる」
「危ないよ。それにこの部屋も盗聴器あるかもだし」
マリア・リーは殴られてアザになった顔で、腫れ上がった恥部に薬を塗られて、しみるらしく泣きそうな顔をしかめている。また十人くらいで、入れ替わり立ち替わり暴力的レイプで虐待だったらしい。乳房と腹に煙草でも押しつけられたような傷痕までついている。
よく彼女はいじけて「殺」という象形文字を地面に幾つも書いているが、意味は「kill」らしい。
7
そうこうしていると、相部屋で同室のパトラが帰ってきた。コカ畑での労働から。とりあえず服を脱いで、またバケツの水で汗と汚れた身体を拭いている。
もうこのゲリラ村での生活にも、慣れて耐えられるようにはなってきたが、最初のときは悲惨だった。まだ処女で泣き喚いて抵抗するのを大の男たちが手足を押さえ、一度に二十人くらい。
ミレーユは「自殺しないように」監視しろと冗談混じりに言われたが、パトラ本人には笑い事でなかっただろう。最初の一週間くらいは、青ざめた「幽霊」のような有様。錯乱して見張りの男から銃を奪おうとして、本気で殺されそうになったりもしていた。
慣れて「ちょっとは普通に元気」になったのが、良いことなのかどうか、わからない。