5日目-23
ももちゃんは、キョトンとした。
「それ何?ホテルじゃないの?」
「えっとね…恋人がエッチするために行くホテルで…」
「すごぉい!行きたいな!」
「大人しか行けないよ」
「大丈夫だよ!ねえ、行こうよぉ!お城でするなんてロマンチックだよ!」
かなり新しそうな、立派な造りだ。おそらく監視カメラとか付いてる。子供を連れて行ったなんてバレたら…
いや、大丈夫かな。多分、警察に通報とかしないだろう。どうせ見て見ぬフリをするさ。
それに、ももちゃんとラブホだなんて…想像しただけでチンコが固くなる。
「よし、行こうか!」
「やったぁ!いっぱいしようね!」
ももちゃんはもう、大はしゃぎだ。
車は、大きな門をくぐって入って行った。
部屋はほぼ満室だが、ひとつだけ空いていた。
最上階の、スペシャルルーム。豪華で、宿泊代がかなり高い。でも選択の余地はない。
「すごぉい!キレイ!お兄ちゃん見て!シャンデリア!」
部屋に入ると、ももちゃんは歓喜の絶頂だ。
たしかに、まるで宮殿の一室のようだ。
彼女は、キングサイズのベッドで飛び跳ねていた。
「すごいすごい!わたしお姫様になったみたい!」
こんなに喜んでくれるなら、やっぱり来て良かったな。僕も思わず笑顔がこぼれた。高額な宿泊代の事は忘れよう。
「お風呂行くね!」
そう言うとももちゃんは、急いで服を脱ぎながら、浴室に入って行った。
「こっちも広いよ!あ、お花がある!お兄ちゃん、このボタン何?」
僕が中に入ると、ももちゃんは浴槽の縁にあるボタンを見ていた。
「ジャグジーだね」
「じゃぐじぃ?」
「すぐにわかるよ」
ももちゃんが体を洗っている間に、僕は浴槽にお湯を満たして入浴剤を入れた。
彼女が浴槽に入ると、スイッチを入れた。みるみるうちに、お湯が泡立ってきた。