4日目-9
もしかして…いや、期待はするな!さっき、あきらめたばかりだろ?
ももちゃんの気持ちが優先だ。落ち着け。
僕は、気を紛らわそうと、テレビのスイッチを入れた。
ニュースが流れていた。北海道で、どこかの子供が行方不明になっているらしい。しかし内容はほとんど頭に入らず、やっぱりももちゃんの事ばかり考えていた。
明日は海水浴だ。また、ももちゃんの水着姿が見れる。
できれば人の少ない所がいいな。
セックスの事は、焦らなくていい。チャンスはあるさ。ももちゃんを楽しませる事だけ考えよう。
そんな事を思いながら、30分程経った時。
部屋の襖がゆっくり開いた。
ももちゃんがいた。
僕はテレビを消した。
「おかえり、お風呂ゆっくりできた?」
ももちゃんの顔からは、いつもの笑顔が消えていて、なんだか神妙な面持ちだ。
「お兄ちゃん…」
少女はそれ以上何も言わず、ゆっくり一歩一歩、進んできた。
布団の上に立つと、頭の後ろに束ねた髪をほどいた。
ハラリと肩の上に落ちた。
それから、浴衣の帯を解き始めた。
僕は立ち上がり近づいた。
帯が落ちた。ももちゃんは、ゆっくり前を開いた。
輝くような白い肌が現れた。
細い肩から、浴衣が滑り落ちた。
胸の上にかかった髪を、両手で後ろに流した。
体を隠すものが何もない、生まれたままの姿だった。
初めて、明るい所ではっきり見た。
瑞々しい、でもまだ小さく青い果実。
無駄な肉のない、未成熟ながらも均整の取れた、子供ならではの美しさ。