3日目-1
目が覚めた。
外はもう明るいが、まだ朝の5時だ。
隣のももちゃんは、まだ寝ている。天使のような純真無垢な顔…
見れば見るほど、幼い子供だ。
ゆうべの事が、夢だったように思える。
いや、誤魔化しはやめよう。あれは現実だ。小学生の少女に、僕は卑猥な事をした。犯罪だ。
昨日は、手で弄るだけにとどまったが…このままだと…僕は…取り返しのつかない事をしてしまう。
もう終わりにしよう。
大橋亮に、何とかして連絡を取って…
そういえば昨日、ももちゃんが電話してた。そうだ!ケータイだ。
ももちゃんのショルダーバッグは、ソファーの横にあった。
亮の番号を調べて、会社に行ってから電話しよう。
ももちゃんを裏切るような罪悪感を感じながら、バッグを開いた。
中には…現金の入った封筒…ハンカチ…厚手のノート…日記帳か?…あとは…それだけだ…ケータイがない。
女の子のバッグは、もっと色々入ってると思ったが…いや、それよりケータイは?
日記帳を見れば、何かわかるか?
それに手を伸ばした時…
「う〜ん…」
ももちゃんが、寝返りを打った。
ヤバい!起きるかも。
僕は慌てて中身をバッグに戻した。