3日目-5
「わかった!彼氏のすごい所を見せてあげるよ!」
「さすがお兄ちゃん!」
喜ぶももちゃんが、小悪魔に見えた…
しかし、さすがにこれはキツイ。必死で食べる僕を、ももちゃんは、あおり立てた。
「ほら、頑張って!まだ残ってるよ。もったいないよ」
やっと食べ終わった…とりあえず僕は勝った。
ももちゃんは、満足そうに笑った。
食後のコーヒーのカップを手に、僕は計画を話した。
「温泉に行こうと思うんだ。この時期は混み合ってるけど、探せばきっとあるよ。海か山か…」
ももちゃんはリンゴジュースを飲みながら言った。
「わたし、海がいいな」
「海か…じゃあ水着を買おう。まず旅館の手配だ」
あちこち探して、やっと温泉旅館を一部屋、確保できた。何もない田舎だが、綺麗な所で、近くに海水浴場もある。
それからデパートに水着を買いに行った。
売り場には、色とりどりの水着が並んでいる。
「ももちゃん、どれがいい?」
「う〜ん…いっぱいありすぎて、よくわかんない。お兄ちゃん選んで」
ここはやっぱり、ワンピースよりビキニだよな。
とはいっても子供用だ。大人の物より、露出度は低い。
じゃあ、できるだけ可愛いのを…これかな。
花柄で、フリルが付いている。
「これ、どうかな?」
「かわいい!ねえ、着てみていい?」
「もちろん」
試着室の前で、ワクワクしながら待った。
「いいよ」
その声で、カーテンを開けた。
水着姿のももちゃんは、思った通り、すごく可愛い!
彼女は得意げに
「どう?」
と、色々なポーズを取って見せた。