2日目-6
僕は、ためらいながら白状した。
「それは…彼女が違う男と…」
「それってウワキ?ひどーい!お兄ちゃんかわいそう…」
「昔の事だよ。それに多分、僕も悪かったと思うし…」
「お兄ちゃんは悪くないよ!でも…」
ももちゃんの声の調子が変わった。
「お兄ちゃん、その人とセックスした?」
え?
「ももちゃん…何言って…」
「だって、お兄ちゃん、その人が好きだったよね?好きな人ならセックスするよね?」
「そんな事…」
ももちゃんの口から、こんな言葉が出るなんて…
「ねえ、お兄ちゃん、セックスしたの?」
「しないよ…」
「ホントに?わたしにウソつくの、やだよ」
何だよ、これ。
なんで34歳の男が12歳の女の子に圧倒されるんだよ。まるで、浮気を問い詰める妻みたいじゃないか。
しかし、僕は根負けして言ってしまった。
「したよ…」
「やっぱりね。気持ちよかった?ねえ、どんな感じ?」
「そんなの…子供に話してもわからないよ」
「だって…わたしも、したいもん」
セックスしたいって…この子、言ってる意味わかってるのか?
「わたし…お兄ちゃんが好き…なのにお兄ちゃん、わたしに触ってくれないよね?どうして?やっぱり、わたしが嫌いなの?」
こんなの、子供とする話しじゃない!
話題を変えよう。
「それより、ももちゃんのお父さんの事聞かせてよ。何年も会ってないんだ」
「…お父さんの?」