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惨酷メカ:バーチャル・カプリコン、と芋掘りレジスタンス村娘(ケータイSF愚弄小説・18禁) ※第一部完結?※
【SF 官能小説】

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(番外編)ゲリラの魔女姫チェルシー-3

6
 晩餐会のあとの、ちょっとした夜会では、チェルシーはあだな格好で参加者たちを驚かせた。
 配下の側近の娘たち数人と一緒に、下着も着けずに、肌が透けてボディラインが剥き出しになる薄絹のアジア風ドレスで現れたのだ。「女の媚び」全開だったけれども、自分たちが優位にある状況下で害意のなさ・好意をアピールするためだった。
 開城・制圧された要塞都市の側からすれば、自分たちに有利な「代理支配者」の方が良いわけで、機嫌とりしておけば支持や援護してくれるだろう。
 それにチェルシーは酌婦の真似事も慣れている。
 ゲリラ幹部の娘ならば、来客の歓待などで侍る機会はよくあったし、そのまま暗殺したことまで。酔ってスカートに頭を突っ込んで陰花を愛でているところを、近くにあったアイスピックで背中から刺し殺した。あのときに「有益な人殺しは良いものだ」という教訓を学んだわけで、チェルシーは「筋金入り」であった。


7
 翌日の夕方、あまりにも蛮行が激しかった数十人のゲリラ兵士たちを「軍紀違反」で、「腰斬刑」に処した。いわゆる「生き胴」で、首ではなく腰と腹で切断するわけだから、苦しみは凄まじい。
 これは下っ端への戒めだけでなく、制圧した都市住民からの恨みを買わないためであり、色仕掛けと買収で納得しない真面目な連中の感心を買うため。
 反乱の危惧は常にあったが、既に処刑した内通分子が故意に悪政していたので、「自分のせいではないです」という顔で改善を約束する。もう一つ怖いのは周囲の別の州軍閥からの「解放作戦」が起きることだったけれども、先の裏取引などの工作でリスクは低下していた。
 その週のうちに、要塞都市の金庫から報償資金を出して、過剰な外郭人員(傭兵ゲリラという山賊)にはお引き取り頂く。一定数は占領維持に必要だったが、信頼性が怪しい無法者たちが大量にいても、トラブル原因にしかならない。
 ひとまず自分直属の親衛隊で特に信用できるメンバーを中心にした部隊で十分。むしろ潜在的に最も怖いのはバックにいる大手ゲリラとボスの一人である父親やその同僚だったわけで(倫理観や見通しが足りず収奪一辺倒で、イナゴの大軍みたいなものだから、下手をすればせっかく手に入れた要塞都市もすぐ荒廃しかねない)、ここの州軍閥側に全力で自分たちを傭兵のように売り込む腹でもあった。軍事戦闘のセンスも大事でがあるが、指導者クラスは政治的・経済的な駆け引きができないとどうにもならない。


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