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惨酷メカ:バーチャル・カプリコン、と芋掘りレジスタンス村娘(ケータイSF愚弄小説・18禁) ※第一部完結?※
【SF 官能小説】

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阿媚嬌喚フィストとカニ/レイプですらない2-3

4
 最初に照準したのは夜空にそびえる燃料タンクの一つ。それでも半分くらいは地下に埋まったような形になっている。あくまで敵から攻撃される前提で、用心深い設計だった。
 しかし、ゲリラ要塞村の内部に入り込んだら別である。おまけに、味方と誤認している。

「ありがとう、ザーメン! 汚いチンポ汁のお礼だ、お前らなんか爆発してしまえ! 臭いんだよ! 死んでしまえ! ここがキンタマだろ、潰してやるぅっ」

 まず周囲の防護隔壁を何度もパンチとタックルで破壊し、駆けつけてきた兵士たちをうち散らす。ロボットウォーカーに生身の人間が勝てるはずがないし、防弾ガラスのコックピットはマシンガンや拳銃弾くらいでは貫通できない。
 それからあらかじめ大雑把に方向をつけてあったアンチ・マテリアル級の機関砲で、警備の別のキャンサー型に二連射。パイロットはコックピットで焼けた挽肉になった。操縦の腕前で勝てると思わないから、殴り合いでなく先制攻撃で殺す。
 ついに崩れた防御隔壁から背後に下がり、また撃ちまくる。タンクの表面に直撃し、何発かでも燃料に届くことを悪魔に祈りながら。
 するとポッと火花が燃えてすぐ大爆発を起こす。
 引火した建物の切れ端をハサミでつかみ、あちこちにぶん投げて放火してやる。そのうちの一発は弾薬庫に燃えついたようで盛大な花火のような爆発音が続発した。

「ざまぁ! カスチンポコども!」

 それから走りながら、手近なレーダー装置に機銃掃射する。たとえ対空の防衛ミサイルがあっても、探知能力が低下すれば、思うようにミサイルや爆弾を迎撃できなくなることだろう。
 もちろん行き違いざまに、ミサイル発射装置の車両もタックルでひっくり返す。近くにいた兵士を鋼鉄の腕で吹き飛ばし、肉の残骸にして転がしてやった。
 それから走ったのが、女どもの宿舎だ。

「殺してやる! あいつらだけは!」

 一番に迷ったのが攻撃の順番だった。
 ゲリラどもの鼻を明かすか、自分をリンチした元仲間の女どもに復讐してやるか。結局は距離の近さで、実行の確実さからこの順番になった。


5
 けれどもナツキ・イー・リャンのキャンサー型の前に、この基地の守護神である「ガラパゴス・グレート」が立ちはだかる。全長二十メートルだから、背丈の差は倍近い。大人と子供みたいなもので勝負にならない。

(ここまでか?)

 やはりどうあっても、あの腐れアマどもを先に殺しておかなかったことが悔やまれてならない。「女の敵は女」と思い知らされた憎悪を晴らさないうちは、死んでも死にきれぬ。
 苦し紛れに脇に避けて、横から宿舎を狙って撃ちまくる。叫びながら、大小の機関砲の引き金をフルオートで乱射する。小型機関砲でも拳銃マグナム弾くらいの威力はあるから、人間に当たれば殺せるし薄い壁なら貫通するかもしれない。
 宿舎の壁が崩壊し、内部で駅弁ファックしている男女が狼狽している。知った顔、ナタリアだった。驚いて糞でも漏らしてそうな顔でこちらを見ていた。

「チッ! ハズレか!」

 なぜか、危惧していたガラパゴス・グレートからの攻撃はなかったようで、素通りしていってしまっていた。
 キャンサー型の背後の、全く違う方向に遠ざかっていく。実はちょうどあの「大手ゲリラ」から交渉と会談に来ていた女(血縁ではセラの異母姉)で華僑ハーフのチェルシーが、窃盗で乗り逃げしている最中だったのだ。
 どうやらミソネッタ州軍閥と事前に裏で取引していたようで(別の係争地の引き渡しや一部「本当に有用な」捕虜返還と引き換えに切り捨てたらしい)、このゲリラ拠点は「味方陣営から売り飛ばされていた」らしかった(勝手な判断人質交換に応じて、共有資産である人質兼用奴隷女を減らしたことでも不興を買っていたとか)。だからチェルシーに教唆された女たちの一部も、奪ったウォーカーやトラックで逃げ出している最中であったとか。所持していた拳銃や麻酔薬物などを女たちに与え、さらには毒薬入りの酒をゲリラ男たちに飲ませて。
 偶然のタイミングが重なったのである。
 チェルシー(大手ゲリラ幹部・セラの異母姉で華僑ハーフ)からすれば「売り飛ばす前に、戦力になりそうなロボットウォーカーや一部人員を回収しておけ」という自己中心的な理屈だった。彼女からすれば、個人的に州軍閥に恩を売る意図すらあっただろう。仁義も何もありはしないのである。

 これは「破滅前夜」の出来事。
 無残より失笑ハプニングだったかもしれない。


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