酸鼻嬌喚地獄からのビデオレター-3
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ゲリラからアキダボ州軍閥の要塞都市に、人質交換の後で撮影された「酸鼻嬌喚地獄からのビデオレター」が届けられた。
州軍閥首脳部は、さらなる「人質交換」を決定する。
味方エリアから拉致され囚われている村娘や誘拐され加担をよぎなくされている若年の少年兵たちを、一刻も早く、できる限りに助けたいのが本心だった。あのゲリラ拠点は、他の州軍閥とも境界を接しており、大規模攻撃も検討されているらしい。詳細は不明・未定ではあるものの、戦闘に巻き込まれる前に囚われた味方人員を一人でも多く救出したい。
この際に、裏切り行為で味方に被害を拡大させて、直接間接で拉致幇助までやらかしたバカどものことなど、もはや知ったことではなかった。送ってやるから、好きに乱交ファックでも何でもしながら焼き払われて天国にでも行けばいい。
二度目の人質交換は二日後。その週のうちに三度目も実行され、三十人を引き渡して交換で五十人ほどが救出された。その中には、あのスーの騒動の一件を見て怯えて、ついていけないと目を覚まし、切実に逃げたいと希望した少年兵四名も含まれていたそうだ(あの「お清め」儀礼でそのうち三人がスーを希望したとか)。