Perfume-20
――――――ズッ・・・・ズッ・・・ズッ・・・ズッ・・・・
(それに、しても・・・・)
“薔薇”の中に埋もれた肉棒が前後し律動が続く中、セリスは思った。
(この香りの濃さが・・・・私をおかしくさせる)
濃い薔薇の香りが満ちた空間にいるせいか、
セリス自身自らの五感は文字通り香りの中で、“香りそのもの”になってしまったのではないかという錯覚を覚えていた。
その錯覚の中では、セリスと繋がっている筈の管理人の存在すらも感じられない。
無論自らの中を動く“太い肉棒の感触”や、時折つまみ上げられ甘噛みされる“乳首の痛み”、そしてセリスの身体が反応する度に手首足首に食い込む“拘束具による痛み”は別物であったが。
―――――――ギ・・・ギイ・・・ギッ
(甘くて・・・とろけそう・・・・)
(こんなのは・・・初めて)
“拘束”とバイブによる“刺激”、太い肉棒、そして“薔薇の香り”の中での愛撫。
今まで経験したことのない手法に、
セリスは文字通り酔いしれていた。
――――――ズ・・・ズニュ・・・ズウッ
「ンッ・・・・はッ、ん・・・・」
「・・・・あんたが、誰だか知らないが・・・まぁ、そんなことは、どうでもいい・・・・・」
「アッ・・・あ、うっ・・・アッッ・・・・」
「あんたならば・・・・・いつでも歓迎するよ・・・こんな絶品ならば、いつでも味わう価値は、あるからなっ・・・」
「こんなの・・・擦れて・・・熱く・・・・うっ、あッ、あッ・・・・あふっ!!」
管理人の呻くような呟きに、セリスは無意識の中でも甘い喘ぎをもってこれに応える。
そして、
―――――ギッ、ギッ、ギッ・・・・・
―――――グチュ、グチュ、ズチュッッ・・・・
「あッ、あッ・・・・・アア、ア、ァアアァァ!!」
「・・・・クゥ――――――――ッッ」
感極まった男の唸り声に連動した肉棒がセリスの身体を深々と貫いた時、
セリスは身体を大きく仰け反らせ、両手両足を伸ばしきり、全身を激しく震わせながら、絶頂の叫びを放っていた。
「アア〜〜〜〜〜っっ!!・・・・・ああああッッ!!!」
絶頂を経て押し寄せてくる快楽の波。
汗ばんだ金髪が頬にへばりついているのにも構わず、セリスは脱力したまま意識を手放す。
辺りに満ちた香りと一体化していくかのような余韻とともに―――――――――
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