石田明日香-2
陸上短距離でも全国レベルの明日香。全日本選抜が終わるとすぐに国体の陸上チームに合流。成年女子の100mハードルと200mで2位、100mで3位と好成績を残した。
−−水泳と陸上の競技の切り替えってどうしている?
明日香「かばんから水着や水泳の練習道具を取り出して、それから陸上のユニフォームとか練習道具を入れているうちに切り替わります。あと、ユニフォームのショーツをリメイクしているときにも気持ちがあがりますね」
−−ショーツのリメイクは大学に入ってからやりだした
明日香「先輩(白石奈々)から教わったんです。縫い物は高校までの家庭科で教わった程度の知識しかなかったんですが、やってみると意外に簡単だったし脚の動きが楽にできるようになったので習慣になりましたね」
−−ハイレグショーツで慣れていたから全日本選抜の時の水着も馴染みやすかった?
明日香「ハイレグの水着はレースであまり使っていませんが、抵抗はありませんでした」
−−水泳の全日本選抜から陸上の国体まであまり時間がなかったが、疲れはたまっていなかったか?
明日香「気持ちを切り替えれば疲れは感じません。陸上部のトレーナーさんに水泳と陸上の切り替えのためのトレーニングメニューを用意してもらっていますし」
−−どんなメニュー?
明日香「うまく説明できないですけど、筋肉の動きを水泳モードから陸上モードに変えるような感じのものです。陸上から水泳に切り替えるときもやっています」
−−国体では日本選手権で対戦した那須や白石とまた顔を合わせた。
明日香「燃えましたね。水泳のあとにまた陸上というスケジュールだから力出せなかったって言われたくなかったので。それに団体戦もあったのでなおさら燃えました」
−−100mと200mでは那須、ハードルは白石に敗れた。
明日香「優勝できませんでしたが、水泳の課題が生きたような気がします。特に200mで」
−−どんな風に?
明日香「那須さん相手だと今まで4コーナーであきらめちゃうことが多かったんですけど、今回はスタートがよくてコーナリングでもスピードが落ちなくて、4コーナー過ぎても気持ちで諦めないで走り切れたんですよね。全日本選抜の時の残り15mを思い出して今までより2段階くらいスピードを上げようと思ってやったらうまくいったと思います」
−−ハードルは?
明日香「10個のハードル全部を前に進みながら飛ぶのを理想にしていますけど、今回はその理想に一番近い飛び方ができたと思います。100mのフラットで那須さんに最後に離されたので、ハードルでは倒してもスピード重視でやろうと思ったんですけど、1個か2個倒すことが多い白石さんが倒さないでずっと走るから触発されたかなと思います。これも大きな収穫ですね」
−−陸上のトラックシーズンは国体で一区切りになるが、これからの調整は?
明日香「水泳の短水路シーズンにあわせた調整になると思います。スピードを保てるような体力をつけられるようにしたいですね。あと、室内陸上の海外遠征も大学で予定しているのでいつもより忙しくなりそうですけど、楽しみにしています」