『果穂〜濡れた笑みをあなたに〜』-6
浅い眠り。隣の寝息。果穂は静かに起きだし、浴室へ向かう。立ちこめる湯気の中。鏡に映る自分を見る。左手で右の乳房に触れてみる。その手をゆっくり下げ、秘部へと誘う。そこにある、冷めない熱。頭から湯を浴び、目を閉じる。闇に浮かぶ、裸の自分がそこにいる…。頭を振り、無造作にタオルで体を拭き浴室を出る。眠る大沢の横に身を沈める。ためらわず口に含む。ゆっくりと口の中でペニスに力が宿るのを感じながら。大沢の大きな手が、果穂の髪を撫でてくる。
「もう1回、しよ?」
果穂の言葉に大沢が小さく笑った。
(終)