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シンピだねっ!
【学園物 官能小説】

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不純な憧れ-1

 私は、y子。s学六年生。
 同じクラスにいま、気になってる男の子がいる。
 それはc也クン。短めのスポーツ刈りの髪が似合うけど、これまでずっと別に気にとめてなかった。
 でもいまは、授業中でも時々彼の方を見てしまう。
 不意に廊下なんかで出くわすと、胸がドキッとする。
 まずい。これは恋に似てる。

 でも、これは誰にも言えない。
 気になるようになったキッカケがイケナイ。
 私は、まだs学生になる前からベッドにはいると、おヘソの下に手をのばして下着の奥の『わたし自身』を触って気持ちよくなる癖があった。
 気持ちよくなるだけじゃなくて、心の中に『憧れが実現した自分』が描きだされるんだ。
 魔法少女になった自分……書道家になった自分……真夏の青い海の中にもぐる自分…… 心の中に描かれる憧れが実現した自分は、なぜだかいつも全裸だった。

 六年生になったころ、私は心の中に手に届く範囲の男の子をひとりずつ思い浮かべながら『わたし自身』に触れてみた。
 心の中に、それまで私が考えたことのなかった自分が、わたし自身に触れただけでリアルに浮かんできた。
 男の子の前で、全裸になった自分。
 男の子たちはみんなふだんの服装のままで、私のハダカに戸惑っている。それが楽しかった。
 
 ある日、その相手がc也クンになった。
 そしたら、私の指先がわたし自身にクチュッとはさみこまれて、変なくすぐったさが身体に走った。
 指先にねっとりと、温かい液がまとわりついてきた。そんなことは初めてだった。

 それから先、何人かの別の男の子たちを経てふたたびc也クンを思い浮かべながらわたし自身に触れると、やっぱり他の男の子では得られなかった気持ちよさを感じたんだ。

 なぜだろう……同じクラスだ、っていうだけであまり話をしたこともないc也クンなのに。
 男の子たちには親しまれているけど、女の子たちの間では全く話題にのぼらないc也クンなのに……。


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