不純な憧れ-3
それからしばらく経ったある日、お昼休みが始まって教室を出た私を、後ろからグイグイ押してくる手があった。
c也クンだった。
「このまま、『和室』のほうまで歩いてって。」
「和室」は隣の校舎にある和を学ぶための教室だけど、ふだんほとんど立ちよることはない。だから悪いことされないようにカメラが見張ってる。
そのせいか、c也クンは和室に通じる階段の途中で足を止めた。
「この前……」c也クンは言った。「y子さん、ぼくのションベンしてるののぞいてたでしょ。」
私はうなずいた。あの時、私がc也クンの方をのぞいたら、c也クンと目が合ってたんだ。
c也クンは私の前に座った。
「ぼくのチンポ見たんだから、y子さんのオシッコ出る場所見せてよ。」
私はc也クンの前で、ズボンと下着をいっしょにずらした。c也クンはあらわになったわたし自身に顔を寄せた。
「シンピだね…… ニョタイのシンピだね……」
c也クンは手をのばして、私のおヘソの下をなでる。
その手がだんだんわたし自身に近づいてくる。私は恥ずかしさで顔を隠した。
指でいじりまくって、色もカタチも変わってしまったわたし自身。いじりながら思いうかべたひとが、いまそこを見つめている……と。次の瞬間、わたし自身が熱いものに包まれた。
(えっ?)私が驚いて見ると、c也クンがわたし自身に唇を押しあててる。(ええっ…… 私の初めてのキスはそっちなの……?)
c也クンがわたし自身に唇を押しあててるだけで、足のチカラが抜け、私は階段に座りこんでしまった。
座りこんだ私の目の前に、c也クンの彼自身が現れた。
この前こっそり見た時は、だらりとななめ下を向いて垂れていたのに、今はななめ上にチカラいっぱい背のびをしている。
「こないだy子さんに……」c也クンが言う。「ここを見られてから、y子さんのことを考えたり、学校で顔を見たりするとひとりでに硬くなるようになったんだ。」