麗しき牝獣の本領（最終話）-4
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「ヤダ、は、やんっ」
サリーナはとうとう頭の螺子が飛んだようだった。
「もっ、我慢できないっ！」
柔らかな身体で押し倒すようにして、自由になる両脚で攻めにかかる。膝で脇腹と腰を拘束して跨ってくる。未成熟な海月よりも成年のサリーナの方が体は大きいし、何よりも差し迫った渇望の気迫だけでも圧倒するくらいの勢いだ。
ベッドに仰向けに押さえ込まれた海月はどうする余裕もない。言葉を発しようとしたときには事は決定的になって抗いようもない。
飢餓に苛まれた女は、陰門の粘膜の溝を猛った蛇に這わせて器用に先端を探り当て、濡れ滑る蜜口に引っ掛けるようにして女上位に挿入してしまった。
「ひ、あ、ああっ！ あっ、やだっ、うそっ、し、死んじゃうっ！ イッちゃうぅ！」
力が抜けたかのようにストンと巨尻を弾ませ下ろしながら、彼女は法悦の疼きに顔を歪めて啼いた。絶頂が爆ぜて、目隠しの裏側ではすっかり目が蕩けてしまっている。
寝かされた少年のペニスは胎内にスッポリ捕捉されて怒張しながらうち震えた。その包み込む性器粘膜の淫情は熱く迸るようで、そのまま雄渾の肉棒が溶けてしまいそうだ。
「い、イク！ う、あはっ、は、アっ！」
慌ててもがくような仕草で、サリーナの火照った姫洞の体温は吃驚するほど熱かった。
ただ挿入しただけで、割り開き貫かれる勢いとショックだけで、生理反射の暴走で達してしまったようで、熱く融けたバターのような愛蜜汁が海月の陰嚢にまでダラダラ垂れ流れてくる。歓喜している膣肉が迎え入れた太った陰茎を悩ましくも強く抱きしめてくる。
予期せぬ絶頂オーガズムに脳天を貫かれて、サリーナは背中を逸らし、巨乳を乱す。
（ああ、イッてる。挿入れただけで、また頭真っ白になっちゃった）
エクスタシーの爆心地から、何度も何度も、内なる性悦の波が全身に波及して飛び散ってくる。背筋から頭に駆け抜けた快楽電気ショックに打たれて目が眩んだ。
喘ぐ子宮のゼロ距離で鋼鉄のような銃身が未発射の弾丸を込めたままでビクンと蠢く。
「我慢できなかった？ 挿入れただけでイッたとか？」
呆れ顔で問いかけられて、サリーナはまだ夢見心地になりながら、それでも口達者なまでに欲望のリクエストを喉から流し出す。
「ううっ、うん。ご、こめん、あんまり良くって。あとで、これ終わったら、あとで、またもう一回お仕置きして。お尻をパンパンって叩いて、動物みたいにバックでガンガン犯してよ。お腹の中、ぐちゃぐちゃになって、頭がおかしくなるくらい」
まだ終わって果てる前どころか、この本日で二度目の性愛交接が始まって間もないうちに「次」を予約する、清々しいほどに貪欲で淫乱な牝っぷりだった。
「そうするよ」
海月は諦めたような微笑で答える。悪い気はしない。
「アハッ！ やったっ。期待してるね！ んぐっ、あっ、ハッ」
目隠しから笑みかけたサリーナは勃起した男根を軸にして腰と上体を躍らせる。
熱く硬く漲った男のジョイスティック・ポールを軸にして、美しき巨尻とうねる姫穴でベアリングする。まだゆったりした動きでしかないのにふしだらなまでの奔放さを感じさせるのはメリハリのある女体曲線の為せる業なのか。
揺れ跳ねる巨乳の光景は大迫力で、何度鑑賞しても絶品であった。
「あぅ、硬いよぅ。はああぁ！ 海月だって、したかったくせに。カチカチにしてさ！ あんなに焦らすだなんて、ン、くうぅ！ ホント酷い男の子だわ！ でも大好きっ！」
あえて痴話喧嘩のように「酷い男の子」などと言うのは、本当に惨たらしい暴力はなされないということを、言葉に出して自分の心に確認して安心したいのだろうか。
「ああ、かったくって、いい。はっ、おぉ、オマンコ蕩けちゃいそっ」
ウットリとして腰を振るサリーナは、まるで南国のダンスを踊るかのように優雅だった。
ＳＭごっこの紐より、首から花輪をぶら下げた方がきっと似合うだろうと花月は思う。
「今度、ダンスして見せてよ。水着とかで」
ふとそんな言葉を口にすると、サリーナは斜め上の承諾を返すのだった。歌うような裏返った悦の声でのお返事は女の全力。突然の大波の荒ぶりに玉の涙が散っていた。
「んん〜んアアァ〜いいよぉ〜！ ポールダンスの経験なんてぇないけど、頑張ってみるから笑わないでね。ひゃウッ！ またくるっ、あっンうううぅぅぅ！｣