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ドッペルゲンガーの恋人/過去からの彼女(官能オカルト連作短編)
【幼馴染 官能小説】

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海月の捕食された日-7

8
「んっふっふ〜」

 鼻唄混じりに攻め嬲り、ついでに人差指で指で口許から涎を掬って、陰茎ののたうちにあわせてヒクつく菊の裏門にまで悪戯する。

「そっ、そんなとこっ!」

 まだ声変わりも十分でない少年は、サリーナ先生の巧の技に、まるで女の子のような抗議の声で叫ぶ。

「ひ、あ!」

 ただでさえオトコにとって一番敏感な部分を、熱く濡れ蠢く口と舌で玩弄されているところへ、想定外の奇襲などされたら耐え切れなくなってくるだろう。ましてや経験のない少年ならばなおさらで、海月はお尻の穴から陰茎の根元奥がキュンッとして、物を考える余裕さえなくなってしまっていた。

「んっ、う、あ」

 さながら処女で初めて性感を覚えた女の子のように身悶えして、自分でもよくわからないうちに暴発の生理反応に飲み込まれていってしまったようだ。どうやら射精前のエチケットに一言お断りのご挨拶する余裕すらなかったようだった。
 それでもサリーナは怒らない。どうせ予感はしていたのだから。

(あー、イッちゃってる! すごいキモチ良さそー)

 女の手馴れた指先が、精液を射出する痙攣に蠢く陰茎の根元をくすぐり確かめている。
 ビュクビュクと濃く量も多い白濁汁がサリーナの口内に溢れ、その香りと味わいで女を満足と酔ったような昂ぶりに火照らせる。勝利感でつい咥えたままの口許がほころんでしまうくらいの、メスの愉悦を味わっているようだった。

「ご、ご免、出ちゃった」

 少年は快感のあまり恍惚として詫びている。
 狼狽気味の海月にウインクし、ゴクリと飲み干すだけで飽き足らず、チューっと尿道に残っていた分までジックリと舐めながら吸い出してやる。そんなネチッこい愛撫はあまりにも濃厚だったようで、とうとう海月は泣きそうな顔になってしまっている。
 ようやく男の急所を貪欲な唇から解放したサリーナは、体操するような仕草で洗いざらしたTシャツを脱ぎ捨てる。とっくにジーパンとパンティを放棄していたからほぼ全裸だが、靴下も脱ぎ捨てるついでに濡れそぼった桜色の陰部をさりげなく見せつけてやる(陰毛は切り揃えて処理されていたから丸見えだ)。目線を追えば海月が興味を示していることくらいは、彼女にはお見通しだった。
 立ち上がってすぐ横のベッドに腰掛けるように身を投げる。

「これで終わりじゃないでしょ? 脱いでこっちに来たら?」

 海月はフラフラと立ち上がり、まるで催眠術にでもかけられたみたいに、自分で服を脱ぎ始める。その様をサリーナはベッドの上で待ちながら、短く慌しいストリップでも見るかのように微笑んで鑑賞しているのだった。
 たとえ一回くらいイッたところで、こんなときにこんな年頃の思春期少年が収まるわけもないのだし、下半身が一時萎えていても頭の中はピンク色のまんまだろう。半分縮んだ陰茎がヒクついているのを、遊んで経験豊富なお姉さんは見逃さない。
 素っ裸になった少年を上から下までジロッと見て、サリーナは言った。

「さァて。二ラウンド目始めよっか?」


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