海月の捕食された日-6
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そこでようやくサリーナは、アヤの方に意識を向けたようだった。まだボーっとしつつ。
「ご免ね、アヤちゃん。みっともないところ見せちゃってぇ」
「いえいえ。サリーナさんが無事で何より。そんな海月みたいなので良かったら、如何様にでもどーぞどーぞ」
アヤは苦笑いしながら返事する。ともあれ多少は回復したようで良かったと思っているのは本当である。しかも海月をさりげなく所有物かペットのように生贄に差し出すのは、やはり卑属親族でデキの悪い弟や子供扱いだからなのかもしれない。
お許し(?)を得たサリーナは劣情と愉悦の表情を浮かべて、海月の膨らんだズボンの股座にまで顔面を滑らせた。
「膨らんじゃって、ズボンに収まらないんでしょ? 私、おしゃぶりしたいなー」
そしてタイミングを捉えたアヤはさりげなく立ち上がり、そのままサッサと退散する。小声で海月に「せーぜー頑張って」と無責任に丸投げし後を任せつつ。
海月が引きとめる間もなく、二人を残した個室部屋のドアがパタンと外から閉まった。
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一転して目覚めた痴情に飢え狂った白人ハーフ美女、サリーナは凶悪な(確実にDカップ以上の)乳玉をぶら下げながら、四つんばいの華麗な獣のように海月に襲いかかる。Tシャツの中のバストはノーブラゆえに重力に逆らえず、洗いざらしの布地にたわわな質量と柔らかさで大ぶりの果実のように揺れている。
器用に両手で捕まえて、口でスラックスのジッパーを引っ張り下ろす。
さながら興奮した牝犬が図々しい鼻先で餌を漁るかのようなはしたない仕草で、少年の股間を猛襲するのだからたまらない。手馴れた器用さの口と歯で、ズボンとパンツを捲られてしまい、あっという間に下半身を露出させてしまっている。
「う……」
まだ半分柔らかいままの、けれども性的な気分で先走りの生臭さを放つ雄の肉槍を、ザラリと濡れた感触が走る。舐められたことで熱い甘美感が電気の様に走って、海月はタジタジになってしまう。
そんなザラリとしたぬめった感触でそんな場所をくすぐられるなど、生まれてから初めての体験だろう。ましてや相手はエロティックな知人の女性、白人ハーフの巨乳美女で、思春の情動を焚きつけられてどうにもならない。
一級品痴女の本領発揮に童貞少年ではどうしようもない。
「あうう……」
へたりこんで腰砕けになってしまい、悩ましい声を上げる。たぶん戦闘で負傷したときよりもずっと情けない顔だった。
サリーナはそんな少年の表情をフェラチオフルートを吹きながら盗み見て、淫火に子宮と姫割れが火照ってくるようだった。現にとっくの昔に発情汁があふれて、漏らした尿で濡れたパンティの中で新しい熱を発している。
(まだ育ちきってないけど、ボチボチ発育してる方かしら? ウフフ、元気ね)
女豹は捕食行為への本能的なトキメキで目を光らせる。
目の前で組み伏せられて愛撫に喘ぐ童貞少年と、性衝動の高潮ではちきれんばかりにパンパンの硬さに勃起したティムポ。未使用ながらに一丁前に我慢と昂ぶりで透明な涎まで流して、生臭くも溌剌とした若いオスの臭いまでさせている。
ヒップを楽しげに揺らしながら、ジャーキーを夢中で貪る牝犬のように、ペロペロと口唇愛撫で堪能する。けれども秘唇を自ら慰めようとして、邪魔なジーンズのことを思い出し、同時に漏らした小水のことも頭を過ぎる。
しかしサリーナは居直ることにした。今はそれどころではない。
(チンコしゃぶられてる時点で、海月だって恥さらしはお相子なんだし。ま、いっか)
ハムッと口にピンクに初々しい蛇肉頭を含んでしまう。脱皮したての蛇のように震えているのを舌と口腔粘膜でキャンディのように味わう。
サリーナがフェラティオしながらルンルン気分で片手で破れジーンズを脱いでいる間に、口の中で生臭いとろみが広がって、鼻の奥に精の風味が広がる。まだ射精でこそないものの、感極まって僅かに漏らしてしまったらしい。
白い巨尻を自分で剥き出している途中ながらにも、サリーナは目線で笑みかけてやる。
口を離して言ってやる。
「出そう? 口で出しちゃっていいから、イクときはちゃんと言うんだゾっ!」
返事を待たずに問答無用にまた咥え込む。
少年は「ひゃうぅっ!」と心底から悩ましげな悲鳴で喉を仰け反らせた。
ようやくサリーナも脱皮して、邪魔なジーンズを蹴り飛ばす。汚れたパンティも一緒に脱いで後方へ放擲すると、小水の臭いがして気になる。それでも無視するのは、優先順位が童貞チンチン第一になっているからだ。