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ドッペルゲンガーの恋人/過去からの彼女(官能オカルト連作短編)
【幼馴染 官能小説】

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地下鉄で愛しい幽霊と情交した少年(後編)-5

8
 ピストンが始まると、とっくに昂ぶって火照りきっていたアヤは嬌声を上げた。

「あっ、あっ、ああッ、あっ!」

 本気で感じているらしく、猛り勃った肉蛇にうねりと痙攣が伝わってくる。
 バスバスと白い尻肉に腰を打ち付ければ項が赤く火照って汗ばんで、崩れ折れそうなアヤの身体を支えながら、それでも止まらない抽送を続ける。女体の蜜洞の蠢く姫襞をそよがせながら、大河がゆったりと流れるような、心を込めた運動の波を送り込む。

「はっ、はっ、ハッ、アア、ハッ」

 瀕死を連想させる弱々しい乱れた呼吸に切れ切れの喘ぎ声が混ざる。
 きっと肉体の女悦の感度には内面の心理状態も大きく影響しているのだろう。だから最初からこうなる運命だったのだろう。彼女は自分から、心も身体もそれを望んでいたのだから仕方がない。
 リクはそのことが嬉しくて、しっかりとした気遣いを込めたストロークを繰り返す。暴発しそうな悦楽を堪えながら、半ば痺れた陰茎の感触をもっと感じさせてやりたかった。
 徐々に黒光りを増すかのようなワザモノは一刺しごとに鍛えられていくかのようだ。甘美な抜き差しで衰えるわけもなく、硬さを増し加えて鋼のようになってしまっている。

(されてる! お兄ちゃんに犯されてる! ああ、すごく硬いのがっ!)

 アヤはどうしようもない無防備な後背位から貫かれて身悶えする。彼女は全身を汗ばませながら、火花のような魅力を輝かせていた。シャツから透けて見れる汗ばんだ背中さえもが、すこぶる官能的でもある。

(かき回されて変になっちゃう! 子宮が融けそう!)

 受け入れ続けるだけでも甘美過ぎて強烈なショックが爆ぜて、快楽の責め苦だった。
 リクが手を廻して揺れる乳房をなでるようにくすぐってやると、アヤは少しだけ笑って「エッチ」と呟いた。リクは「そうだよ」と返事してさらに行為に没頭していく。喘ぐ彼女の華奢で繊細な身体を捕らえて打ち込み続ける。

「ウッ、ううう」

 ときどき唸ったりピクンっと腰と尻を揺らすのは軽い絶頂が駆け抜けるせいなのか。
 どうにも女胎内の蠢きと連動してなのか、菊門がヒクヒクとしているのまで丸見えである上に、肉槍の豪壮に塗れる粘液は白く濁って泡立っているようでもあった。
 アヤは燻り燃え上がるふしだらな快感で朦朧としていながら、真剣に神経を集中してリクの奉仕と侵入を感じ取ろうとしている。
 片手を廻して姫豆を捏ねられると、彼女は「ヒッ」と涙目で振り返った。

「バカッ! やらしい兄。優しくして」

 少し怒ったような抗議の声も、最後の方には甘えた上気した声音になってしまう。
 だからそれに応えていっそう優しく、しつこく揉みながら規則正しい気遣いでストロークを打ち込んでやる。そうすると頭から座席にもたれて、どうにか我慢しているのだが、無意識に開けた両脚のせいで余計に深く入り込まれてしまう。

「あ、あ、あ、はあはあ」

 だんだんに息も絶え絶えになってくるところへ、バスッと重い突きが入る。

「うううぅぅぅ!」

 アヤは膝を緩め、蕩けた顔で半泣きになる。声も姿も悩ましい。

「だめ、イッた。イッちゃったから!」

 どうやらまたしてもアクメを覚えたらしく、これも快楽の拷問なのかもしれない。波のような性感の中で、何度でも達する身体の性能と業なのだろうか。

(こんなのヘンだよぉ、感じすぎてオマンコ壊れちゃう!)

 目に涙を浮かべたアヤが許しを請うように、火照った眼差しで切なく睨んでくる。


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