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ドッペルゲンガーの恋人/過去からの彼女(官能オカルト連作短編)
【幼馴染 官能小説】

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昼寝と必然-3

3
「いたずらっ子には、お仕置きが必要ね」

 照れ隠しもここに極まって、わざと少しだけ怒ったような素振りを見せるが、きっと玲は見抜いているに違いなかった。

「だったらお尻でも叩く?」

「まさか」

 サエは玲のパンツを毟るようにして、下半身を裸にさせてしまう。指でバナナかフランクフルトを品定めするように、優しい眼差しで検分する。
 つくづく「よく育った」と、サエさんは親心(?)に感心してしまう。
 もう子供のものではない、完成された若き牡性器だった。

(精液の臭いがする)

 サエは鼻腔をくすぐった懐かしくも生臭い香りに苦笑した。
 もっとも、興味こそ湧いても嫌悪感は全くない。それはかつて自分を思う様に喘がせた牡のオベリスクを想起させてくれる。しかもその主は、誰よりも可愛がっていた玲君。
 だから自然に這わせた舌にも愛情が宿っていたことだろう。

「うう」

 つい官能の呻きを漏らす玲の顔を、サエは欲情を超えた愛の視線で上目遣いする。

「なに? 偉そうな事言って、ちょっとされただけでこれ?」

 膨らんで剥けた亀頭は槍の穂先のように張りつめ膨れ上がり、パンパンになった肉竿は暴発を堪えるかのようにピクピクとしている。

「そら、スッキリしなさい」

 言うが早いか、パックリと深く飲み込んでしまう。
 この分ではどうせ長くは耐えられなかっただろうし、惨めに暴発させるよりも、ちゃんと受け止めてあげようとしただけだろうか。腕を腰に廻して空いた手で玉を包んで間サージしてやる。
 およそ経験の皆無な玲からすれば無上の悦楽だった。
 口内粘膜の生きた温かさと柔らかさ、それから優しく愛しむ手指や舌が、励起した敏感な部位を包み込んで愛撫している。しかもやっている相手が心を許した大好きなサエなものだから、絶対の安心感のようなものが拍車をかけてしまう。

「出ちゃう!」

 降参の言葉が出てしまうのは無理もなかった。脈動の決壊を止めるなど不可能だ。
 サエの生めかしい微笑の気配が勃起した陰茎から伝わってくるようだった。

「うっ、ふっ」

 ドクドクと白濁を吐き出すたびに下腹部の奥や金玉までが悩ましい快感に苛まれる。しかも粘膜が絡み付くように受け止めて、チュウチュウとタイミングを合わせて吸い出してくるのだから、頭が真っ白になって腰砕けになってしまう。もしも座っていなかったとしたら、立っていられたかどうかさえ危ぶまれるだろう。
 咀嚼するように口が動き、溢れた初物エキスをゴクゴクと飲み込んでしまう。

「き、きもちいい!」

 ほとんど泣き出しそうな切なさで喘ぐ少年に、サエは搾り取られて悶えるペニスを咥え込んだままでウインクするのだった。


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