Jack (2021/11/22)-1
警戒サイレンが鳴り響いた。
地域住民に向けた放送が聞こえてくる。
「これから・・・
Jackが・・・
オナニーを・・・
開始・・・
します・・・。
ご注意・・・
ください。」
同じ内容がゆっくりと三度流された。
* * *
「やれやれ。」
住民の一人が家に入った。
「ママ、今の放送、何?」
「いいから、早く家の中に入って。」
「またなの?
まったく、イヤになっちゃう。」
「巨人だってオナニーするだろ。
仕方ないよ。」
「でもさ、もう少し控えてくれると、
助かるんだけどな・・・。」
住民たちが次々に建物内に避難する。
道路にいる人たちは傘を広げた。
* * *
Jackがオナニーを始めた。
凄まじい咆哮が辺り一面に響き渡る。
そして、
しばらくして、
異様な雄叫びとともに、
どろっとした液体が降り注いだ。
* * *
「おい、聞いたか?
雌の巨人がJackの方に向かって来てるらしいぞ。」
「え?
本当か?」
「それって・・・、
もしかして・・・。」
「おそらく・・・、
出会ったら・・・、
やることをやるだろう。」
「凄いことになりそうだな。
阿鼻叫喚の事態になるぞ。」
「まったく・・・、
困ったもんだ・・・。」
住民たちが後始末に追われる中、
Jackは次のオナニーを始めようとしていた。