とても独特な彼女-2
ギャラリーを出て私たちは、ホールのある建物のわきにある『彫刻の広場』にやってきた。
やたら大きな、空をめがけてそそり立つ黒い鉄板があった。
「同じアートでも」私はむっ子チャンに言った。「こっちのほうは、何だかわかんないですね。」
すると、むっ子チャンはいきなり私の手を引っ張って、私をその鉄板の裏側に連れこんだ。
私とむっ子チャンは、鉄板のカゲに隠れてしまった。
むっ子チャンは私を背後から抱きしめた。
気がつくと、むっ子チャンの指先が、私の下着の中に入りこんでいる。
下着の中に入った手の中指が、私のワレメに軽くはさまっているのを感じる。
「むっ子サン……」
むっ子チャンは後ろからささやいた。
「ぬっ子チャン。あなたのパパとママは、いま何をしてるのかしら?」
「え……」私は答えた。「何も言わないけど、たぶんゲーセンかパチスロだと思う。」
「ぬっ子チャン。その二人が心の中に浮かぶ?」
(え……?)私は心の中に、そんなママとパパを描こうとしたけど、心の中は暗い闇のまんまだ。
「浮かんでこないようね……」むっ子チャンは耳に唇を当てるようにして言った。「あのね、ぬっ子チャンのパパとママは、きっとラブホテルでセックスしてるのよ。」
(え……!)それを聞いて私の心の闇はパキッと砕けて、ママとパパの姿が現れた。
ママが全裸でベッドの上にあおむけに寝てる。
パパも全裸でママの上に乗っかってる。
パパのお尻の位置から、ママとパパの股間がくっついていることがわかる。
パパのお尻が、時々前後に動く。
ママが手をのばして、パパのお尻の穴を指で触る。
(やだ……)私は、そんなママとパパの姿が見えてから、自分の腰を無意識のうちに動かして、むっ子チャンの指でワレメを刺激していた。
「それにね、」むっ子チャンが続けた。「ぬっ子チャンのパパとママは、そのセックスをライブ配信してるわね。」
(えっ……!)私の心の中に、また全裸のママとパパが現れた。さっきと違って、パパがベッドの上にあおむけになって寝そべってる。パパのチンポが天井をむいて硬くなってる。
ママがパパの足元を前にして立った。ママはじわじわと腰をおろして、パパのチンポをおへその下のワレメに近づけていく。
ママは両手を使ってワレメを少し拡げた。ワレメの内側のピンク色の部分がむき出しになる。
私はカラダに冷たい針が通った。ふたりのベッドの足元に、三脚に乗せたスマホがあるのを見つけた。
(いやだ…… ママとパパが、セックスを……見せるためのセックスをしてるなんて……)
私のワレメにはさまってるむっ子チャンの指が、熱く濡れてきた。