衛と海斗-2
結局、美波は朝まで一睡もせずに衛の激しい要求を受け止め、奉仕した。
こんな風に、体が敏感のまま、朝まで起きているのは久しぶりだと思った。
体は疲れているのに、気分は久しぶりに晴れやかだった。
「おはよう美波さん」
「おはようございます美雪ママ」
「今日はなんだかご機嫌ね(笑)」
「私、昨日衛ちゃんに教えられたんです(笑)」
「何を?」
「私は女じゃなくて、衛ちゃんの性奴隷だと」
「奴隷?」
「私、衛ちゃんに何を言われても、されても許して、奉仕してしまうんです」
「子供の頃から毎日、毎日そう、躾けられていたみたいです」
「それはまた急展開ね」
「子供の頃に書いた短冊を思い出したんです(笑)」
「何て書いたの?」
「衛ちゃんに意地悪されても泣かない彼女になるみたいな事です」
「そうなんだぁ(笑)」
「衛ちゃんそれを観て、そんな決まっている事を書いてどうする(笑)奴隷のくせに・・って」
「言ったの?」
「奴隷って何だろうって思った記憶がありますから(笑)」
「もぅその時から美波ちゃんは衛さまの奴隷なんだ」
「そう言う事です(笑)」
美雪は美波が晴れやかな顔で話す姿を、羨ましいと思った。
「私は今日、海斗さまの所へ行ってきます」
「そうなんですね」
「戻りはいつになるか判りませんが数日こちらはお願いしますね」
「判りました行ってらっしゃい(笑)」
久しぶりに楽しい一日が、始まる雰囲気の朝の会話だった。
美雪は二人が学校へ行くと、後片付けをしてバックを持って家を出た。
今日は奥さま風に、ブルー系のワンピースに紺の薄手のジャケットを袖を通さず
肩に掛けていた。
品川駅から新幹線で、九州の中心部へそこから歩いて10分で海斗さまの住んでいるマンションがある。
初めての九州に、美雪は駅に着くと、観光を含めて街を観て周り、商業施設で昼食とお茶を
して楽しんだ。
4時ごろブラブラ歩きながら海斗のマンションへ向かった。
部屋を合鍵で開け、中に入ると、玄関先に女性のヒールが1つキレイに揃えて置かれていた。
廊下の右に寝室、左はトイレとバスルームだろうか、一番奥にリビングダイニングがある
1LDKの間取りの部屋だ。
ドアを開けて、リビングに入ると、髪の長い女性がキッチンでエプロン姿で立っていた。
「こんにちは?」
美雪が声を掛けると女性は驚いたように振り返る。
「こんにちは」
「私、東京から来た、妻の美雪です(笑)」
「あぁぁ奥さまですか、はじめまして私は部長の部下の白石明日香です」
少し驚いた表情で頭を下げて挨拶する彼女。
男が一人で暮らす家だ、海斗さまなら必ず、女が世話しているはずだと思っていたが、
こんなに早く遭遇するとは、流石の美雪も驚いた。
「白石さんが海斗さまのお世話をして下さっているのですね(笑)」
「お世話と言うほどではありませんがお手伝いさせて貰っています(笑)」
「お茶をどうぞ」
「ありがとうございます」
エプロン姿で旦那の女房にお茶を出すのだ、流石、海斗さまの女だと思った。
美雪は正直にどんな女性なのか、興味があった。
色々と話し、既婚の34歳、子供ナシの女性だと判った。
美雪は、M女なのかをストレートに質問した。
美雪の知る、周りの女たちと同じ匂いがすると感じたからだ。
「ハイ私は男性に支配され頼られる事で悦びを感じるM女です」
「旦那さんでは不満で海斗さまにひかれたと?」
「素敵な方でお世話したいと思っています」
「明日香さん現地妻としてお世話をお願いしますよ(笑)」
「ハイ?」
「海斗さまに毎日、可愛がられて、完全に女の顔になって居ますよ(笑)」
「そんな風に奥さまには見えますか?」
「ええ逝かされ過ぎて夢中なのがみえ見えです(笑)」
「恥ずかしいですね(笑)すいません旦那さまを寝取るよな行為をして」
「海斗さまなら夢中になるのも当然です」
妻としての余裕からなのか、怒りもせずに色々と質問するのには明日香も驚いた。
「海斗さまに従って可愛がってもらって下さい(笑)」
「それでよろしいのですか?」
「ダメだと言って別れられますか?(笑)海斗さまから」
「今は夢中で出来ません」
「それで良いです(笑)自分の旦那さまが他に女も作れない甲斐性ナシでは困ります」
明日香は美雪の堂々とした態度に、少し興奮と感動を得た。
夜は明日香の作る、地元の料理と酒で3人盛り上がった。
美雪が居る事を気にせず、海斗は明日香を朝まで可愛がった。
隣の部屋に本妻が寝ている罪悪感とスリルに興奮が増し、明日香は普段より声を上げ、
激しく痙攣して何度も逝った。当然その行為は朝まで続いていた。
美雪は何か吹っ切れた様に昼過ぎには、海斗の部屋を後にして、お土産を買って衛たちの待つ、
家へ帰って行った。