vermilion-1
首元に、キスをする
君の髪飾りと同じ色
朱い印を、刻む
『駿平…?』
そんな潤んだ目で見つめないどいて
ただでさえ、君の浴衣姿に心臓がヤバいんだ
『ん…?』
俺の返事と同時に
夜空に花火が上がる
『駿平…花火が…。』
ほてった君の頬にキスをする
花火なんか、目に入らない
俺の視線の先には
君の唇
指絡ませて
舌絡ませて
心絡ませて
愛し合おう
花火をバックに、画になろう
その間に
どれだけ俺らは愛し合える?
それは、儚い夢物語
恥ずかしがらないで
顔を背けないで
まだ終らせない
終わらせるつもりもない
朱い印が消えるまで
〜end〜