秘密を秘密にしなくていい時-1
放課後の、ひとけのない廊下で、
「h史くん……h史くん……」後ろから同級生のn授が、闘技部の主将らしからぬ小声で僕に抱きついてきた。
「ねぇ、ねぇー」n授はその体格に似合わない甘えっぷりで、僕に頬ずりしてくる。「ないの?新しい少女の動画、何かないの……?」
「あわてなさるな、n授どの。」僕はn授の手を引いて廊下の端の、ふだん誰も用のない階段に連れていった。
「この前量販店に行ったら、外国のひとが『ニーサン、ニーサン。ジドー、ジドーダヨ。』とか言ってこのメモリーカード売ってたんだ。」僕は学校用タブレットにアダプターをつけて、そのカードを挿入した。
「うお、うお、うお……」n授は画面に映しだされた動画に目玉をおっ広げた。音声がないけど、いきなり少女の全裸バレエで始まる動画が始まった。
「うお……」n授は画面に喰らいついている。「これは、姉妹レベルだね……。」
「うん、姉妹レベルだ。」僕は答えた。でも画面に出てくる少女は一人だけ。
「姉妹レベル」とは僕たちの符丁だ。
僕たちはこういう画像の少女の年齢を、「嬢レベル」「嫁レベル」「姫(娘)レベル」なんてふうに、おんなヘンの漢字の総画数で表している。
「うわ…… こんなコにフェラさせてるよ……。」僕はそれを聞くと、すでにn授のズボンにおさまりきれなくなっているチンチンを引っ張りだし、軽くしごき始めた。
僕とn授は、幼い少女の裸体で性的興奮をする同じ嗜好があることを偶然知った。
そういう画像の入手ワザを知らないn授のために、僕がいろいろなルートで入手したものを見せていくうちに、n授に画像をより気持ちよく見せてやろうと、画像に夢中のn授のチンチンを刺激してあげるようになったんだ。
n授は『密友』なんだ。知られちゃまずい性的嗜好を思いきり僕にさらけ出してくれたn授だから、僕はn授の快楽を高めるお手伝いをしたくなったんだ。
「あ、女の子が指でオナニーはじめた。」
「びっくりした……! カメラめがけてオシッコしてきたよ……。」そんなn授の「実況」を聞きながら、僕はn授のチンチンを刺激する手加減をいろいろと変えていく。
「え?」僕の手は、n授のチンチンの勃起度合いが変わったのを感じた。「女の子とセックスするのは、この男の子なの?」
「うわ、男の子のチンチンが、女の子のワレメに入ったよ。」
僕は画面を見なくても、ひととおり動画の流れを覚えてる。
心の中にそれを映しだしながら、僕と同じ場面でn授を「一緒に」射精させることができた。
そして、密友だからわかってしまう。
タブレットを胸にかかえてぼんやりしてるn授。
僕はチカラなくだらりと下がった、n授のチンチンをズボンにしまいこむ。
(可愛い、幼い女の子のセックスで射精したあとの脱力感と嫌悪感、けっこうキツイよな……)