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フ・ケ・ツッ!
【学園物 官能小説】

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抜き打ちテストが変えた僕たち-1


 僕の身体には困った反応が起きる。
 s学校に入ったころから、算数のテストで答を導くやり方が思い出せなかったり、作文で文章の進めかたにつまってしまうと、チンチンが固くなってくるんだ。

 そして無意識のうちにズボンの前のジッパーを少し開いて、下着の上から指でチンチンの先っぽをクリクリしてしまう。

 するとくすぐったい気持ち良さの中で、算数の式を思い出したり、作文の文章が浮かんで来たりする。

 低学年のころは、気づいてもズボンの中だけで済んだけど、4年5年になってくると、気づいたらズボンから下着をかぶった固いチンチンがすっかりはみ出していて、
 「まずい、こんなのまわりのヤツに見られたら『テスト中に何しとるねん』って思われる。」と身体が冷たくなることしばしばだった。

    ▽

 だけど6年生の二学期になって、ある日の抜き打ちテストでのことだった。
 『この人物の行動についての感想を、60文字以内で書きなさい』
 という最後の問題につまってしまった。
 (この三つのキーワードが、文章中に必要なんだろな……)と、その三つを文章にねじこんだ時、僕は気づいた。

 ズボンからはみ出した固いチンチンを、下着の上から指先でグイグイ押さえつけていた。
 次の瞬間、ハッと僕は右側を見た。
 右隣に座るふじ子が、僕の方をしっかり見ていた。
 ふじ子の目に、僕が右手で鉛筆を持ち、左手でチンチンをグイグイしてる姿はハッキリ見えたようだ。

 ふじ子は目を細めて視線だけを僕からそらし、
 「フ・ケ・ツッ!」と声に出さずに唇を動かした。

 ああ、ついに僕は終わった、と思った。
 フマジメな(特に男子)同級生を糾弾しまくる正義の鬼嬢、ふじ子。
 そんなふじ子に教室でチンチンいじってるところなんか見られたら、もう終わりだ。
 おそらくこのあと休み時間にふじ子のヤツ、僕がテスト中にチンチンをもてあそんでいたことを女子たちに言い広めるだろう。
 そして僕は明日から学校で「フケツ」という名で呼ばれるんだ……しかたない。自分がやったことだ。でもイヤだなぁ……と、こんな暗いことを考えながらも、とにかく問題を仕上げた僕なのだった。


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