抜き打ちテストが変えた僕たち-2
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だけど、それから毎日ドキドキしながら学校に行っても、僕を「フケツ」と呼ぶひとはいなかった。
女子たちは、いつも通り僕に関心なかった。
ただ、ふじ子が僕と教室や廊下で目があうと、視線をそらして唇を「フケツッ!」と動かすのは同じだった。
それをされるたびに僕は凹んだ。
僕は、あのあとも癖が抜けていなかったんだ。
第二のふじ子が現れないうちにやめようと思いながら。
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秋が深まったころ。
その日は昼休みのあとに、球技の合同練習が予定されてた。
はやばやと体育館の方に行ってしまったみんなをよそに、僕は教室で本を読んでいた。
ガラッ
扉が開いて、ふじ子が入ってきた。
だけどふじ子は僕がいるのを見つけて、いつものように視線をそらした。そして
「フ・ケ・ツッ!」と、大きな声で言うとそのまま出ていこうとした。
「うるさいっ!」僕は扉のそばに立っていたふじ子に飛ぶように走り寄ると、腕をつかんで教室の奥に引きずりこんだ。
ふじ子は僕の急襲に、何の抵抗もできないまま窓ぎわの床に押さえこまれた。
「フケツ、フケツって僕の顔見れば言いやがって……」僕はふじ子の体操着を、ためらうことなく一撃でずらせた。
ふじ子のおヘソと、その下の秘密のタテすじが現れた。
僕だって勉強の合間に、セックスの雑学を仕入れてる。
「へぇ、これがふじ子の『フケツ』か……」
僕はそう言ってタテすじに顔を寄せた。
「へへっ、『フケツ』のニオイがするな。」
ふじ子は両手で顔を隠している。僕はふじ子の足首あたりに引っかかってる体操着と下着を取り、あらわになったタテすじに舌をつっこんで動かすと、脚がチカラを弱めて広がった。
そしてタテすじの下の方に、ポツッと穴が現れた。
「ほーら」僕も体操着をずらせて下着の奥からチンチンをつまむと、
「フケツとフケツがごっつんこ、だ!」
と言って、ふじ子のタテすじに軽く当てた。
チンチンの先っぽが、思ってたより柔らかいふじ子のタテすじにはさまっていく。
(ふじ子のヤツ、チンチン触ってる僕をフケツフケツと言ってたけど、このようすじゃふじ子のヤツもここを触って気持ちよくなってるな……)
僕のチンチンはふじ子のタテすじにぴったりはさまったまま、ふじ子のぬくもりを感じている。
僕がいつも知らないうちに勉強の答えを求めて触ってしまうチンチン。
はじめて感じた違うひとのぬくもりは、僕のチンチンに「問いのない答え」を伝えてきていた。