冷却 〜アデール〜-1
左の部屋で控えていた女は、扉を開けた途端飛び上がるように身を縮こまらせ、そのまま床に膝をついた。
小柄で細く、子鹿のような少女だった。
焦茶の髪はつやつやと柔らかそうで、服から透ける肌は滑らかで白い。ふるふると小刻みに震える肩と、涙を湛えたような瞳。
嗜虐心がわいた。
「陛下」
「正式な礼はいらぬ」
「は、はい」
「そのままベッドに上がれ」
ごくん、と唾を飲み込む音がして、カチャカチャと鎖を鳴らす音とともに、少女は寝台に上がった。
「足を開け」
無情な命令に、その顔が羞恥に染まる。
そろそろと開かれた足の間に身体を入れ、秘所へ指を1本だけ入れる。
「力を抜いていろ」
「は、はぃ」
消え入りそうな声で答えた少女は、枕に顔を押しつけて王の要求に応える。
まだ何もしていない秘部は乾いていたが、その狭さは確かに処女のそれで、本人の申告は間違いないようだ。
これから、この娘をオンナにするのだ。
邪な欲望にぞくりとするのは、龍の血のせいもあるが、男なら誰しも一度は経験があるのではないか。
誰にも汚されていない無垢な身体をはじめて味わい、濡らし、まっさらなそこに突き入れて、自分のカタチに変えてしまう。
そういう、意地の悪い、欲望。
自然と唇が目の前のピンク色の器官に吸い寄せられた。
ぴちゃ、ぴちゃっ
「いやぁ、そんな、きたな…」
いきなり舐められるとは思っていなかったのだろう、悲鳴に近い声が上がり、足を閉じようとする女。
それを腕で制して腰を掴み、慎ましく閉じている襞の一枚一枚をゆっくりと舐め上げていく。
下から上へ。
陰核にたどり着くと、舌先でちろりと刺激してやる。
「あうっ」
ああ、こちらも感じやすい性質らしい。
陰核を弱く刺激してやると、じわじわと愛液が染み出してきたのがわかった。
「ひっ、や、これ」
慣れない刺激に戸惑うような声がなかなかいい。
そのままくぱりと入口を広げ、内部へ下を侵入させる。
とろりとした愛液が俺の舌を出迎える。
女のにおい。
まだ男を知らない女の身体のにおい。
俺の子を孕むための身体。
ああ、ぞくぞくする。
ぴちゃ、じゅる、じゅるるーー
「ひぁぁぁ」
跳ねる腰を押さえつけ、愛液をすする。
「あ、あ、や、へんっ、やだぁー!」
と、他愛無く女は達し、ひきつった足がびくんと震えて、へなへなとベッドに落ちていく。