投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

龍の血の一夜
【ファンタジー 官能小説】

龍の血の一夜の最初へ 龍の血の一夜 3 龍の血の一夜 5 龍の血の一夜の最後へ

昂り 〜カティア〜-4

「アンッアンッ、は、あ、やぁぁ」

王が部屋にこもってから3時間。

扉の向こうから、あられもない女の声が漏れてくる。
獣のような息遣いも。

今回はあまり余裕がないようだ。

おそらく、少なくとも明日の朝まで女は休みなく犯され続けるだろう。

王は、3カ月に一度ほどの割合で、このように女をお求めになる。
体内に流れる龍の血が、自分の血縁を増やそうと暴れるためだと聞いている。

それが来ると、王は普段とは別人のようになり、欲望の虜になって、ひたすら精が枯れるまで、女の身体を貪る。

そして、その熱を最後におさめるのは処女でなければならないという。清らかな処女の破瓜が、龍の血を慰めるらしい。

王のために最低2人以上の女、かつ処女を必ず1人用意するのが、私の勤めのひとつ。

こうして王が女を貪る間、王が暴走しないよう、女が逃げ出さないよう見張り、身辺に気を配るのもまた、仕事。

「やあああ、お許しください、許して、も、壊れ…」

扉の向こうから、女の泣き声と、鎖が引っ張られる音が聞こえる。

たいていの女は、獣のようになった王にさんざん貫かれ、出されても出されてもその勢いが全く衰えないことに恐怖し、一度は逃げようとする。鎖で足をつなぐのはそのためだ。鎖は扉まで行きつけない長さになっている。

「あああああ!」

案の定、鎖で足止めされたところをつかまって、また挿れられたのだろう、ひときわ高い声が響く。

恐怖と快楽にゆがむ声。

今日の女はなかなかいい声で啼く。

自分の欲望が頭をもたげそうな衝動を振り払い、明日の朝のための準備をはじめる。


龍の血の一夜の最初へ 龍の血の一夜 3 龍の血の一夜 5 龍の血の一夜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前