夏声-1
陽が沈むまさにその時
あなたのことを思い出す
オレンジ色の背中が語る
あの日のことを夢だと言うの?
夏の日そこには
あるべきものがなく
気付かずに笑う
手に触れてもきっと
あなたに届くわけないのね目の前にあるのに
あたしはやっぱり何も出来ずに
ただあなたの香りに酔いしれる
心を閉ざして近付けさせない
そんな毎日いつの日か
あなたが壊して叶うまで
あたしはやっぱり何も出来ずに
これからなんて嫌いだと
自分に言い聞かせよう
冷たい風を肌に感じ
ぬるい水につかって息を止める
これは何の音?
これは誰の声?
教えて
陽が沈むまさにその時
あたしはいつだって
あなたのことを思い出す
その手はずっと
あたしだけのもの