おんぶ-その後-(2021/09/05)-2
相談室に入ると、絵美は浩次を背中から
そっと下ろした。
痛めた足をかばいながら、浩次が椅子に腰を掛ける。
絵美の視線は自然と浩次の股間に注がれた。
浩次の股間には、水着内部から滲み出てきた白い液体が
べったりとくっ付いている。
絵美の視線に気付いた浩次は、
自分が放出した精液を隠そうとして、
股間の前を手で覆った。
そんな浩次の様子を見て、
絵美は自分の腰の後ろ辺りに右手を回した。
ちょうど浩次の股間が当たっていた箇所。
ぬるっとした感触があった。
絵美は手を目の前に戻して、指先をじっと見た。
「それ・・・、
もしかして・・・、
僕の?
・・・・ごめんね。」
指先を見つめている絵美に浩次が話しかけた。
「え?
これ?
気にしないで。
私の手なんて洗えばいいんだし。
・・・・それより、
浩次の水着、拭かないと。」
「・・・あ、
・・・・・うん。」
浩次が自分の股間を見ながら頷いた。
「水着の中も、
拭いた方がいいよね?」
「そうだね・・・。
拭きたい・・・・かな。」
「ねえ、浩次・・・。
あのさ・・・、
その水着、ここで脱いで、拭いちゃったら?
私は後ろを向いてるから。
このままだと、どんどん時間が過ぎちゃう。」
「そ、そう?
そっか・・・、
・・・・・うん、そうだね。」
浩次はそう言って椅子から立ち上がると、
水着に手をかけ、脱ぎ始めようとした。
絵美は浩次が水着を脱ごうとしているのを見て、
慌てて後ろを向いた。
* * *