おんぶ-その後-(2021/09/05)-11
「浩次、コレ、どうしよう。」
絵美は精液が溜まっている左手を差し出した。
「あ、それは・・・、
ティッシュで拭いて。」
浩次がティッシュボックスからティッシュを取り出して
絵美に渡した。
「ありがとう。」
絵美はティッシュを受け取り、手を拭いていく。
「絵美ちゃんの水着にも付いちゃったね。
そこ、拭かないと。」
「あ、そうだね。
なんだかさっきと逆ね。
今度は私が拭いてる。」
絵美が笑顔を見せる。
「そうだね。」
浩次も笑顔になった。
「あ、絵美ちゃん。
保健の先生、もう戻って来てるかも。」
「そっか、そうね。
浩次の足はもう痛くなさそうだけど、
念の為、保健の先生に確認してもらおうね。」
「うん、そうする。」
「あのさ・・・、浩次。
さっきここでしたことは、
私と浩次だけの秘密にしておこうね。」
「うん。
そうだよね。秘密だね。」
二人は相談室を出ると、
すぐ隣にある保健室へと向かって行った。