angel>heart-1
久しぶりに、アキをみかけた
別れて1週間
君の隣りには、オンナノコ
手なんか繋いじゃってさ
楽しそうに、笑っちゃってさ…
私なんか、アキに貰ったネックレス、まだ外せないでいるのに…
やっぱり、カルい男だったのね…君は。
「え!これ、ハルに?!」
「おう!クリスマスのプレゼント!大事にしろよ?」
やだやだ。聞きたくない、こんな会話…
まだ、未練…あるんだから…。
「嬉しい!ハルね、ハートのネックレス欲しかったのぉ!」
嬉しそうに燥ぐオンナノコ
ハートかぁ…
私は、天使が花花持ったヤツだったなぁ…ハートかぁ…
やっぱり、オンナノコっぽくなかったのかなぁ…?
私は、その場から走って逃げた。
耐えらんなかった。
幸せそうなオンナノコを見るのが
そのオンナノコを、幸せそうに見つめるアキを見るのが
これ以上は、苦しかった……
『ナツに、これやるよ!』
そういって渡された天使のネックレス
「もぅ…いっか。」
外して、ポッケにしまった。
『カコのコト』として、アキを振り切れない自分も
心のポッケにしまいたかった。
――――「ねぇ、アキ?」
「あ?どうした?」
「何で、そっちばっかり見てるの?」
「え?あ、いや…天使がね」
「天使?」
「おう。俺、超好きなヤツには、天使のネックレスやるって決めてんだ―。」
「じゃあ、ハル貰えるじゃん!」
「はは!ハルじゃ無理かもなぁ?」
「なんだよぉ!ハル、天使もらうっ!」