背徳と嫉妬の間には(二回目の貸出し、初のビデオ報告)-12
どうやらまたカメラを操作しているらしい。
不意にズームアップした。
今度は美香の淫部のアップを狙っているようだ。画面いっぱいに妻の濡れて光っている淫裂が映し出された。
と、そこに脇田の一物が重なってきた。彼はそっくり返った肉棒で妻の割れ目を擦り上げ、そしてゆっくりと沈めた。
「あひぃっ……きっ……つぅぅ〜……」
二人とも顔は画面の外にあったが、音声ははっきりと聞こえていた。
「あっ、きつかった? ごめんねぇ、美香ちゃんのオマンコちっちゃいからね〜」
「ううんきもちいいのぉ〜……おっきいおちんちん、美香ちゃんすきっ」
「そう、これがいいの? このおちんちんが」
「あぷっ……そっ、このおちんちんがいいのっ……してしてっ……ねえっ、いっぱいおちんちんしてっ……」
「うんっ、美香ちゃん可愛いっ」
二人はどうやら舌を絡め合っているみたいだった。ぷちょぷちょ、ねちょねちょと淫靡な音だけが響いている。
私はもう会話の内容にはあまり神経を尖らせないように努めていた。セックスに没頭している二人が燃え上がるのは仕方がない。
「んんっ……ちゅちゅっ〜ぢゅるぢゅぢゅゅ〜んん〜ちゃぷちゃぶ……はん〜」
しかし、舌を絡ませ合っての濃厚ベロチュ〜だけはやはりちょっとむかついた。大切な妻の心まで奪い取られたような気持ちになり、どうにもやるせなさが込み上げてくる。
不意に脇田の尻が持ち上がり、二人の結合部が丸見えになった。正常位のまま脇田が妻の両脚をくの字に折り、その上にのしかかっているようだ。これもまた、明らかにカメラを意識したアングルだった。
「てっ、てつおさんっ……いぃっ……」
別の男の名前を聞かされるのもあまりいいものではない。しかし、本人は膝の上でうっとりとして涎を垂らしていた。
私の知っている妻は、すでにここにはいないようだった。私はその涎を口で啜ってやった。すると彼女は自分の乳房を揉みしだき、私との結合をさらに深めようと両脚を大きくくの字に折り曲げ、淫部を強く押しつけてきた。
画面のなかでは結合部がくっきりと大映しになっている。
妻の膣穴は、深く突き入れられた脇田の肉棒によって極限にまで拡張され、そこから彼女の白濁した淫汁が滴り落ち、肛門のほうにまで垂れ流れている。
脇田が腰を引く。
淫汁がねちゃっと糸を引く。
脇田が腰を引く。
妻の膣壁が肉棒に引っ張られてむにゅっと外にめくれかかる。
『あんっ……すっ、すごっ……も、もっと〜……』
喘いだのは、画面の向こうとこちら、ほとんど二人同時だった。
画面の向こうでは脇田の尻を抱え込み、もっと奥まで突いて貰おうと妻自らが激しく腰を突き上げている。
膝の上では乳房を強く握り締め、脳天まで貫いて貰おうと本人が必死で腰を振っている。
「ああっ……美香ちゃんっ……」悶絶の声を上げたのは脇田だった。「締まるっ……締まるよっ、美香ちゃんのオマンコっ」
「あふんっ……てつおさんっ……美香ちゃんもいぃっ……てつおさんのおちんちんいぃっ……くうぅ……」
画面のなかでは二人とも、昇天する一歩手前の最高の境地にいるようだった。
しかし、膝の上の本人は、ここにきてぐっと声を押し殺し、どうやら現実と幻想の狭間を漂っているみたいだった。
おそらく最後の瞬間にどちらへ転べばいいのか、僅かな理性にしがみついてそれを模索していたか、もしくは倫理的にはこちら側に居続けなければと、そんな葛藤をしていたに違いない。
私は、敢えて彼女を画面の向こうの幻想の世界に突き落としてあげることにした。
本人の尻を鷲掴みにし、ペニスを強烈に打ち込みながら、私は思いっきり甘い声で言い放った。
「ほらっ、哲夫さんだよ、哲夫さんのおちんちんだよ。このおちんちんで逝ってごらん」
「あっ……そっ、そんなっ……」
「ほらっ、美香ちゃんの大好きな……ほらっ、哲夫さんのおちんちんだよ、ほらっこれで逝きなさい」
すると美香が、膝の上で髪を振り乱して我を忘れた。
「あふんっ……てっ……てつおさんいぃっ……おちんちんいぃっ……美香ちゃんイッたうよっ……あイッたうっ、イッたうっ、あっ、イクっ……イクっ……イクイクイクイグぅっ〜〜、イク〜っ、くうぅぅぅ……」
その瞬間、私は妻の尻を握り潰すほどに抱きしめて、魂の奥底から煮えたぎるようなスペルマを彼女の子宮に奔出した。
下腹部が再び生温い液体に浸っていた。
画面では、脇田が引き抜いた直後の妻の淫裂が大映しになっていた。
てらてらとぬめった小淫唇はぱっくりと割れたままになっていて、その奥で膣穴がぽっかりと開きっぱなしになっている。
その淫穴がひくひくとひくつく度に、なかから白濁したザーメンがどろっと溢れ出し、大半は肛門のほうへと垂れ落ちていくものの、一部は膣穴の淵に留まったまま、ぷーっと小さな風船のように泡を作っていた。
こうして私たちは、より高次な愛の存在を知り、常識とはまったくかけ離れた愛の交歓に目覚めたのである。
愛情があるからこそ嫉妬し、嫉妬するからこそさらに愛情は深まる。