本題と交渉-1
ユキ『・・・あの・・・だからそういう問題じゃなくて・・・』
ハルト『じゃあ・・・あと1万!どお?』
カズマ『悪い話じゃないと思うけど?』
ユキが首を縦に振ったのは、それからわずか10分後のことだった。
彼らはユキを乗ってきた車まで連れて行き、
ドアを閉めると窓にカーテンをかけた。
彼らの車はバンタイプだが、内装は撮影用に手が加えられていた。
車内にはシンプルなデザインのソファがあり
周りには撮影機材も用意されていた。
ハルト『ユキちゃん、そのソファに座って』
ユキ『・・・ぅん・・・』
カズマ『ユキちゃんそんなに緊張しないで』
彼らを信用して車に乗ってしまったユキだったが、
やはりこの場になって不安が込み上げて来ていた。
ユキ『・・・あの・・・ホントに信用して・・・良いの?・・・』
ハルト『もちろん!誓って撮影だけ!』
彼が口にしたことは嘘偽りなかった。
今までも撮影以上に少女達と関係を持つことは一切無かった。
彼らにとって好きでやっていることに変わりはなかったが、
それ以上に商売という見方が強かったこともある。