ハルトとカズマ-1
ハルト『さて・・・今日も行きますか!』
カズマ『今日はあまり金使うなよ』
彼らはその日の仕事が落ち着くと、街に出ようとしていた。
2人は若くして共に起業し、努力の末かそれなりの生活が出来るようになった。
食うには困らなかったが、彼らにはもう一つの収入源があった。
会員制の動画配信サイトを設立し、その収入は時に本業を超えることすらあった。
彼らの動画はシンプルで迷いがない。
だからお客の的も絞ることができ、無駄がない。
彼らは学生の下校時間に合わせて街に出ていた。
ハルト『み〜っけた!』
カズマ『どこだ?』
ハルト『あそこ!・・・あのサラサラ黒髪ロングの子!』
カズマ『いいね!・・・行くか』
彼らは目を付けた少女に向かって接近した。
声をかけるのはいつもハルトの役だった。
愛想の良さから、話はじめのウケが良い。
カズマは交渉役として、その能力を発揮する。