福本いずみからの告白-1
青野さやかと並行してテニス部の一年生、福本いずみも高野にドール候補として狙われていた。
GW明けから1年生も交えての部活動が本格的に始動。福本は副部長として、というより人としても素晴らしく元気があり、思いやりもあり、積極性もありと誰からも好かれる子だった。そんな福本を盗み見しながらチャンスを伺う高野。
(奴隷)の片岡には部活動終了後にシャワーに誘って裸体を盗撮するよう指示してあるがシャワーを浴びる気が無いようだ。部活終了後、意図的に片岡と福本を残して仕事を与えるもシャワーに行くのは片岡だけ。怯えた目で高野を見ながら一人シャワーへ・・・
少しすると福本が制服に着替えた福本が高野の元へ。モジモジしていてなんとなく様子がいつもと違う。
「ん?福本?どうした?」
「あ、あの・・・」
顔が真っ赤になっていてモジモジしている・・・明らかに様子がおかしい。
「どうした?調子が悪いのか?」
無言で首を振る。
「じゃあどうしたんだ?様子がおかしいぞ?」
「あの・・・あの・・・」
「好きですっ!」
いきなりの告白だった。
「ちょ、ちょっと待った。な、なんだって?」
「せ、先生の事が・・・好きです!」
「好きって・・・」
「初めてお見かけした瞬間から先生の事が・・・」
「それって・・・愛してるって意味の好きか?」
「・・・はい・・・そうです」
「あのな福本、女子高にいれば男子がいないからソコソコ若い俺みたいな先生に憧れを抱いてしまうってのはよくあるんだよ。まぁ風邪みたいなもんだ。でもな塾とかに行くようになってな同年代の男子と触れ合うようになればな、なんであんな人好きになったんだろって・・・必ずそう思うようになるから」
「そ、そんな事っ・・・絶対にありません。わたし・・・先生以外考えられないんです。だからテニス部に入って・・・先生の傍に」
「そ、そうだったのか・・・でもな生徒と先生が付き合ってるのがバレたらどうなるか分かっているよな?」
「・・・はい・・・私は自主退学。先生はクビになっちゃうんですよね?」
「そうだぞ・・・分かってるのになんで告白なんか・・・」
「分かってるんです。迷惑かけてしまうっていうのは分かってるんです。でも・・・好きっていう気持ちをどうしても分かって欲しくて。先生が他の子と楽しそうにお話ししてるのを見るだけで・・・取られちゃうんじゃないかって」
内心、小躍りするほど嬉しいものの、それを押し殺すようにして続ける。
「そんな事、ある訳ないだろう。でもな先生も男だ。年頃の女の子から話しかけられて、傍から見たら嬉しそうに話しているように見えるかもしれないけどな・・・だからってその生徒に特別な感情を抱いているわけじゃないから」
「はい・・・でも、でも・・・すっごく不安になるんです。先生が女性と付き合っていなくなっちゃうんじゃないかって・・・」
「付き合って欲しいだなんて迷惑な事は言いません。でも・・・たまにでいいので・・・こうやって部室で二人でお話しさせてもらえませんか?」
「ああ・・・だけどな絶対にバレないようにだぞ・・・」
「本当ですかっ!うれしいっ!」
「だけどな・・・これだけは言っておくぞ・・・先生だって男だ。福本みたいな可愛い子と二人でいたら・・・いつ変な事するか分からないんだぞ?」
「・・・いいんです・・・先生にだったら・・・喜んで変な事、されます。わたし・・・先生に・・・初めてをあげたいから・・・」
「初めてって・・・」
「わたし、男の人と手を握ったことも無いんです・・・先生が私なんかでいいのなら、わたしは喜んで先生の言うなりになります」
「本気にしちゃうぞ?いいのか?」
「はい。わたしでいいのならすっごく嬉しいです!」
そこへ片岡がシャワーを終えて濡れた髪で入ってきた。福本は笑顔で片岡に一礼し・・・
「じゃあ、お疲れさまでしたぁ!帰りまーす!」
いつもの笑顔で部室を出て行った。
二人きりになってしまった片岡。途端に笑顔が曇る。更衣室へ入ろうとする片岡を呼び止める・・・
「おい、片岡っ」
怯えた目で高野を見る。
「はい・・・」
「今な、福本と何を話していたと思う?」
「・・・分かりません」
「あの子、俺に好きです!だってよ。たまにでいいからここで二人でお話ししてくださいって」
「・・・」
「先生の為なら初めても上げますだってよ」
「・・・」
「だからな、福本に関しては先生でなんとかするからもういいぞ。代わりにな川上由可を撮ってくれ。5月中にやるんだ。分かったな?」
「・・・はい」
「いい子だ。今日は先生、機嫌がいいからな。さっさと着替えて帰っていいぞ」
気まぐれな高野にもたもたしていると何をされるか分からない片岡は濡れた髪のまま急いで部室を出て行った。
高野も帰ろうと腰を上げると・・・
「せんせっ!」
福本が笑顔で戻ってきた。
「もう、誰も部室には来ませんよねっ?片岡先輩も急いで出て行きましたし」
「ああ・・・多分な・・・」
「少しだけ、お話いいですか?」
「ああ・・・福本、最初に言っておくぞ先生のこと・・・」
「はい、なんですか?」