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美少女 羞恥徹底
【学園物 官能小説】

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卒業式とスライドショーと次なる求め-2

 こんな日にも呼び出されるのは気が重かったが、拒否するわけにはいかず、恵理子は忌まわしい思い出のあふれるギャラリー・ユピテルに赴く。ドアを開けると沼口がいつものように迎え、花束と卒業証書を抱えた彼女に声をかける。

「卒業、おめでとう」
 沼口から祝われても喜べるものではないが、恵理子は「あ、ありがとうございます」とともかくも頭を下げた。

「君がもう中学生でいられなくなるのは、やっぱり残念だよ。その制服姿、卒業してもまたコスプレはしてもらうかもしれないけど、ホンモノとしてはこれで見納めだな」
 そんなふうに言いながら、恵理子の最後の瀬山中の制服姿を名残惜しむように見つめる。そして恵理子を上がらせ、ギャラリーへの奥へと案内する。

「今日は特別展を開いた。君だけのためにね」
 見ると、これまでに撮られた恵理子の写真が、何枚も額に入れて飾られている。おおむね時系列順だった。夏冬の制服姿。カジュアルのワンピース姿、他校の制服を着た姿。巫女装束やメイド服とか、アニメキャラなどのコスプレ姿などがずらりと並んでいた。

「どうかな? やっぱり美少女は何を着ても可愛いよな」
 相も変わらず、沼口は恵理子を讃美してやまない。飾られているのはせいぜいビキニ姿がある程度で、恵理子自身が目を覆いたくなるようなあからさまに恥ずかしい写真はなかった。他者に見せても、これぐらいなら彼女の可愛さと魅力を表現したものとして、普通に受け入れられるものかもしれない。

 とはいえ、これらすべては沼口に強制されたものだ。この1年半にわたる、彼の玩弄物にして鑑賞物となることを義務づけられてきた歴史を綴っているようで、恵理子にとって喜んで眺められるようなものではない。今日学校で貰った卒業アルバムとは別の、裏の卒業アルバムとも言うべきもののように思えて、彼女の気を沈ませるものであった。

 しかし最後に目に入ったのは、去年の夏、描かされた恵理子自身の裸婦画だ。それもまた額に入れて展示されていた。
「あぁっ!」
 自分が描いた作品でありながら、もう二度と見たくないと思っていたもの。ヴィーナスの恰好をした絵の中の自身とふと目が合った時、彼女はとても正視できなくなって顔をそむけた。

「どうだったかな?でも、ここに飾っても足りないぐらいあるから、特別にスライドショーもつくったんだよ」
 沼口はスクリーンを立てると、反対側の椅子に恵理子を座らせ、照明を落とし、機材を操作して映写する。

「いやぁぁぁっ!」
 恵理子は悲鳴をあげた。映し出されたのは、この間見せられたのと同じ、昨秋のあの忌まわしい最初の日に撮られた全裸の姿だった。
「全部、しっかりと見ておくんだな」
 沼口は赤らめた顔を覆おうとする恵理子の両手を引き剥がし、スクリーンの正面を向かせる。目を閉じることも禁じ、これから展開されるスライドショーの視聴を強制した。

 画像は沼口の手にしたリモコンで送られた。次に映写されたのは、除毛される直前の、恥部の接写画像。解像度の高いレンズで撮影したため、まばらな恥毛の一本一本まで、くっきりと写ったものだ。
「あ
の時はまだ、生えてたんだよな」
 ことさらに乙女の羞恥を煽るように言いながら、ビフォー・アフターと言わんばかりに除毛後の同様の画像が映しだされ、左右に並べられる。
 顔は写っていないとはいえ、自身の性器の接写画像が大写しにされる。撮られたあの時の恥ずかしさが、さらに増幅されて少女を襲った。

 続いては除毛された後の、笑顔を強制されたパイパンヌード。
「いや、ほんとワレメが可愛いなあ」
 ことさらに恥ずかしい部分のことを言い立てられ、顔から火が出そうになる。沼口はここでわざわざコマ送りを止め、映像上の秘裂に視線を注ぎ、さらにはレーザーポインタで光を当てるまでしているのだ。

 だがそのコマが送られて現れた画像は、いよいよ恵理子を気も狂わんばかりにさせるものだった。
 自らの手で秘奥を晒した、彼女が生娘である証拠の写真だったからだ。

 均整なかたちをした、折り重なる桜色の肉襞。いまだ悦びを知らぬ豆粒のような秘核と、その下にある二つの孔。小さな尿道口と、純潔を証立てる膜に覆われた子宮の入口。
 彼女の生々しいまでの女性器、いや少女器の仔細が、高い解像度でくっきりと写し出されていた。しかもその向こうには恥じらいに震える顔までしっかりと収まっており、それが誰であるかも歴然とわかる一枚であった。
 カメラに犯されたような、あの時の恥辱がまざまざと蘇ってくる。しかも、この写真そのものは今はじめて見せられるから、恥辱感は倍加された。これまで沼口にさんざん恥ずかしいところを観察されてきた恵理子だが、彼女自身で自分の性器をまじまじと見たことは未だになかったのだ。

「だめ!いや!見ないで!早く送ってください!」
 恵理子はうろたえて、思わずその場から逃げ出そうとした。だが沼口の手で椅子の上に押さえつけられ、スクリーンの正面に向かわされ、さらには閉じようとする目まで開かされて、視聴を強制された。もはや視覚的な拷問といってもいいぐらいだ。

 しかも沼口はレーザーポインタを使って性器の各部位を指し、聞こえよがしにその名称まで言い立ててくるのだから、なおさら耐え難い。ポインタが膣口を指すと、恵理子はそこに何かが入ってきそうにすら思えて、思わず股間を手で覆ってしまったぐらいだ。

 もし恵理子自身がそれを言わされるようなことになっていれば、さらに恥ずかしさは増しただろう。だが沼口がそれをしなかったのは、恵理子自身が堕ちるような、卑猥なことを無下にさせるつもりはなかったからだ。美少女はあくまで清純なままに留め置きたいという、彼の一貫した方針によるものだった。そういう「配慮」が裏にあったことは、恵理子はなにも知らない。


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