投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ビーナスゲームズ〜男子禁制の全裸総合競技会〜
【スポーツ 官能小説】

ビーナスゲームズ〜男子禁制の全裸総合競技会〜の最初へ ビーナスゲームズ〜男子禁制の全裸総合競技会〜 6 ビーナスゲームズ〜男子禁制の全裸総合競技会〜 8 ビーナスゲームズ〜男子禁制の全裸総合競技会〜の最後へ

競泳400m個人メドレー−忘れ物を見つけるための旅へ-1

プールでは競泳の予選が続く。
200m自由形のあと100mバタフライを挟んで、菜々子が参加する400m個人メドレーの予選に入る。この種目は準決勝がなく、予選から全力を出さないといけない。菜々子にとっては最初の競技になるがあまり緊張していないように見える。なんと言っても紀子が予選とは言え高橋美奈子をあと一歩のところまで追い詰めたことが菜々子にとって大きな自信になっている。召集所に向かうところ、紀子にすれ違いざまに「屋外プールでレースするのはやっぱり気持ちいいね!」と声をかけられた。菜々子のやる気はここでみなぎったようだ。

予選は1組10人のレースを2組行い各組で5着にまで入れば決勝に進める。菜々子は1組目の5番の位置からスタートする。すぐ隣の6番には中学・高校と競泳で何度も対戦した佐藤千沙がいる。菜々子にとって千沙はなかなか越えられない壁だった。千沙は中学時代から平泳ぎと個人メドレーの日本代表の常連で、20歳過ぎてからは世界トップクラスに名を連ねるにまでなっている。そんな千沙に菜々子はインターハイや日本選手権で負け続けてきた。エリートとしての競技との両立を諦め女優業に軸足を置くようになっても千沙に一度でいいから勝ちたいという思いは消えないでいる。ビーナスゲームズへのモチベーションもここからきている。もっと言えば、千沙がビーナスゲームズに参加することを知ったから菜々子は参加することを決断した。
一方、千沙は菜々子の参戦を当然と思っていた。というよりも参戦を期待していた。高校卒業してエリートスイマーを辞めてしまった菜々子ともっと戦いたいという思いが、世界屈指のトップスイマーになっても消えないでいる。その思いから裸になることを決断した。

プールに近いスタンドの観客からこの日一番のどよめきがあがる。何せ世界的トップスイマーと若手女優が全裸で並び立っている。アメリカのスポーツ専門誌でヌードを披露したほどのスタイルの持ち主である千沙。エリート時代より丸みを帯びているとはいえ美乳美尻のボディラインに憧れる同年代の女性が多くいるという菜々子。この2人の美しい裸体を見るだけで観客は興奮しているようで歓声がなかなかやまない。スターターが観客を落ち着かせるように笛を吹く。歓声が収まると10人がスタート位置につく。菜々子と千沙はお互い目を合わさず前を見据える。10人が前傾姿勢をとったのを確認したスターターが号砲を鳴らす。
「ドーン!」
10人が一斉にプールへ飛び込む。

最初の種目はバタフライ。スタートから15mのポイントで10人がほぼ一斉に浮き上がる。菜々子と千沙は早速先頭集団を形成する。それに続くのはビーナスゲームズ初参戦、バタフライが得意な木内エミリ。炎天下で1週間にわたって全裸練習していたのに他の選手より色白の肌。形のいいヒップがドルフィンキックをするたびに浮き沈みする。ただ、通常の倍の長さもあるプールで泳ぐのでまだ積極的に抜け出すような選手はまだいない。その一方でバタフライが苦手な選手が徐々に遅れをとる。最初のターンでトップに立ったのは菜々子。すぐ後に千沙とエミリが相次いでターンする。

2つ目は背泳ぎ。スタート地点の反対側から15mのところで次々と20の乳房が浮かび上がる。最初に浮き上がった菜々子は女優業の合間を縫って参加しているマスターズ競技と違うスピードを感じた。専門の平泳ぎの次に得意な背泳ぎで高校時代まで味わってきたスピード感を思い出してきた。腕を回すたびに美乳が上下に動く。ペースもだんだん上がってくる。そのペースアップについていったのは千沙。目つきが世界の列強と戦っている時と同じように鋭くなってきた。そして、中学・高校の6年間で何度も味わったスピード感と緊迫感を千沙も思い出した。3番手にいたエミリはだんだん離され、前半で早くも千沙と菜々子のマッチレースの様相を呈してきた。

レースは後半。菜々子と千沙が得意な平泳ぎに入る。ピッチを刻むようなキックで完全にそり落としていない千沙のアンダーヘアが揺れる。手足の長さを活かした大きな泳ぎをみせる菜々子の股間にはシンクロに出場するためアンダーヘアがない。しかし、キックをすると二人のきれいな股間が水面下で広がる。二人のピッチはどんどん上がっていく。菜々子が前に出れば千沙が追いつき、千沙がリードすれば菜々子がすぐにつく。100mプールの中央でも互いに譲らない。エリート時代よりも肉付きが良くなった菜々子の美乳がひとかきするごとに小刻みに動く。世界が注目する美しい裸体を誇る千沙のバストもキックの呼応して動く。最後のターンは2人同時になった。

いよいよ最後の自由形。レース前の菜々子の不安はもうなくなっていた。バストの重みと久しぶりに経験するエリートのスピードで最後の自由形で体力がどれだけ残っているかを心配していたが、もうこの時にはその不安を忘れていた。むしろ千沙と一緒に泳ぐことがとにかく楽しくなっている。千沙も菜々子と競り合うことを快感に思っている。菜々子のバストは横に大きく揺れ、千沙の美脚は力強く水面をうつ。ペースは落ちるどころか上がってきている。100mプールの真ん中、50mを通過しても差がつかない。互いに譲らず、ひかない。残り15mでついに千沙が前に出た。というよりも菜々子のスピードが落ちてきた。息継ぎのたびにはぁはぁと声にならない声をあげる。でも菜々子は離されまいと食い下がる。千沙も少し呼吸が荒くなりかかっている。しかし千沙のペースは落ちない。そしてフィニッシュは千沙が先。菜々子がその直後に続く。振り乱した髪を直さず二人はハグしながら互いの健闘をたたえた。
「菜々子がこんなにできるなんてびっくりした」
「私も。でも、決勝は勝つからね」
2人は決勝へ気持ちを新たにした。


ビーナスゲームズ〜男子禁制の全裸総合競技会〜の最初へ ビーナスゲームズ〜男子禁制の全裸総合競技会〜 6 ビーナスゲームズ〜男子禁制の全裸総合競技会〜 8 ビーナスゲームズ〜男子禁制の全裸総合競技会〜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前